7月
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2018/07/26【イージス・アショアとイージス艦、どちらが効果的?】

 地上配備型の弾道ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」の導入費用が、当初見積もりの3倍になるとの見通しを政府が発表し波紋を生んでいます。    イージス・アショアとは、高性能レーダーと迎撃ミサイルなどから構成された艦載のイージスシステムを、地上配備できるように転用したものです。  日本では、北朝鮮などの弾道ミサイルを想定し、イージス艦の「SM3」と地上配備の「PAC3」の2段構えの迎撃態勢で…

7月
25

2018/07/25【トランプ大統領と対中経済共同戦線を】

 中国の急速な軍事拡大の原資は、好調な経済にありますが、中国企業は様々な面で中国政府の保護を受けており、中国との取引は公平な自由貿易とは言えません。  そこで、トランプ大統領は、中国からの輸入品の関税を引き上げるとともに、知的財産の保護を厳格化するなど、いわゆる貿易戦争を仕掛けています。  この貿易戦争は、公正な貿易を確保するとともに、中国の軍拡の原資を断とうとしていると見ることができます。   …

7月
24

2018/07/24【ホルムズ海峡が封鎖されたら】

 米国のイラン核合意からの離脱で、米国とイランの関係が悪化していますが、米国による制裁強化に反発して、イランがホルムズ海峡の閉鎖を示唆しました。    イランはこれまでもホルムズ海峡の閉鎖に言及したことがあり、その度に関係国との間で軍事的な緊張が高まりました。      今回、イランがどの程度、本気なのかは分かりませんが、仮に、ホルムズ海峡が封鎖される事態になれば、日本の原油輸入量の8割が調達でき…

7月
23

2018/07/23【貿易戦争が中国の覇権拡大阻止に繋がる】

 トランプ大統領は、北朝鮮の非核化を平和裏に進めようとしています。  その成功のカギは、指導者である金正恩委員長を立てることにより、軍部などの強硬派が反発できないようにして、北朝鮮の実質的な敗戦処理を行うというものです。    独裁政権は、往々にして強硬な姿勢を示すことで強い指導者を演出して国内の統率を図るので、独裁者が弱い部分を少しでも見せると、離反が起こり、政権が危うくなります。    こうし…

7月
22

2018/07/22【自由よりも経済的な利益が優先?】

 米国のアップル社が、中国当局に譲歩して、自社の一部の製品に、検閲機能を秘密裏に内蔵していた疑いが持たれています(※)。  もしもこれが事実であれば、自由の価値観を最も大切にしていると見られていたA社が、実は、自由を最も抑圧している国家に加担していたことになります。  早い話が、自由といった普遍的な価値よりも、巨大市場である中国での経済的な利益を優先したということでしょうか。    A社の製品は、…

7月
21

2018/07/21【日本の防空に穴が開きかねない事態に】

 過日、那覇空港で立ち往生した航空自衛隊の早期警戒機「E-2」の事故原因は、プロペラの逆推力装置の不具合と見られています。  この事故を受けて、自衛隊は那覇基地に配備されている4機を含む13機全てのE-2の飛行を停止させています。    南西諸島周辺には、自衛隊のレーダーサイトが4カ所ありますが、地表のレーダーでは、低空を飛行する目標を遠方で捕捉することは困難です。  目標が、小型であったりステル…

7月
20

2018/07/20【猛暑の夏に考える霊の話】

 「命に関わる危険な暑さ」とまで言われるほどの猛暑が続いています。  こう暑いと、幽霊やお化けの話で少しでも涼もうということになり、この時期はテレビ等で怪談番組が増えます。  一方で、NHKなどは幽霊や超常現象といったものを否定する番組を放送しています。  どこどこで起こった○○といった現象は、科学的にこう説明できるので、霊や霊界といったものの存在は証明できないということのようです。  しかし、霊…

7月
18

2018/07/19【沖縄の防衛をどうやって強化するか】

 沖縄の那覇空港で、着陸した自衛隊機がパンクにより立ち往生し、滑走路が1時間40分余りに渡って閉鎖され、40便以上の民間機に遅延や目的地の変更が生じました。  自衛隊機など軍用機は、安全を軽視して設計されている訳ではありませんが、民間の旅客機に比べると、割り切った設計を取り入れている場合がありますし、任務の性格上、過酷な条件下で運用されることも多いため、どうしても事故をゼロにすることは難しいのかも…

7月
18

2018/07/18【米露の関係改善は良いことです】

 2回目となる米露首脳会談が開催されました。    両首脳とも会談の成果を強調していますが、米国などではトランプ大統領に対しロシア疑惑が解明されていない中での融和を批判する声が上がっています。  日本国内の報道も、米国のマスコミと同様にトランプ大統領を批判的に伝えるものが多いように感じます。  米国内では、ロシアが先の米大統領選に介入した疑いを持たれていますが、その他にもロシアがスパイ行為を行った…

7月
17

2018/07/17【安全面の危惧もある太陽光発電】

 今回の豪雨災害では、被災時のソーラーパネルの危険性が改めてクローズアップされています。      住宅の屋根や太陽光発電所に設置されている発電用のソーラーパネルは、設備が被災して送電ができなくなったとしても、太陽光が当たる限り発電を続けるので、感電や火災の危険があります。  それを防ぐには、シートなどでソーラーパネルを覆い遮光する必要がありますが、被災した全てのソーラーパネルを覆うことは難しいた…