1月
05

2018/01/05【積小為大の精神を取り戻す】

 安倍首相は年頭の記者会見で、労働基準法を改正し、長時間労働の上限規制を導入したい旨を表明しました。    確かに、健康を害するような過酷な長時間労働は是正すべきですが、どの程度の長時間労働が健康に害を及ぼすかは、労働内容や個人の体力によって異なるはずです。  しかし、法律で上限規制を設けるとすれば、個々の事情を個別に判断することは難しいので、最低限かそれに近いレベルで一律に上限を設定することにな…

1月
04

2018/01/04【非常時だから安全性は度外視するか】

 立憲民主党の「原発ゼロ基本法案」の骨子案が明らかになりました(※)。  その中で、原発の再稼動について、非常時以外には認めないとしているとのことです。    「非常時」とはどういった事態を想定しているか不明ですが、火力発電用の化石燃料の輸入や備蓄が不足するような事態を指すと思われます。    もしそうであるならば、様々な理由を挙げて原発の再稼動に反対しておきながら、それらの反対理由は、非常時には…

1月
03

2017/01/03【敵地攻撃のために電子攻撃機を導入か】

 政府が電子攻撃機の導入を検討していると日経新聞が報じています(※)。  電子攻撃機について、見出しでは「電磁波で通信網無力化」と報じており、高空で核爆発を起こす電磁パルス攻撃を想起させますが、実際は主に電波妨害を行う機種です。  政府が想定しているのは米軍の「EA-18」と思われますが、この機体の主な任務は、戦闘機や攻撃機に随伴し、あるいは後方から、敵のレーダー網や電波を利用した対空火器を無力化…

1月
02

2017/01/02【本当に北朝鮮が核保有国になってもいいのか】

 北朝鮮情勢は緊迫したまま越年しました。  金正恩委員長は新年の演説で、核弾頭と弾道ミサイルを量産し、実戦配備に拍車をかけるように指示したとのことです。    核と弾道ミサイルの開発阻止に向けた国連の掲載制裁は、じわじわと効果をあげているとされますが、実際には数々の抜け道が明らかになり、北朝鮮は開発の手を緩めていません。    このままの状態が続けば、ほどなくして北朝鮮は米本土を脅かす核戦力を保持…

1月
02

2018/01/01【2018年は“信仰”の年】

 2018年は「信仰」がキーワードとなる年になると言われています。    世界の多くの国々では、「信仰は尊いもの」と常識的に考えられていますが、日本では信仰はネガティブなイメージで捉えられる風潮があります。  例えば、以前の世論調査でも、「宗教の違いが戦争や争いの原因になっている」と答える人が少なくありませんでした。  確かに、中東でのキリスト教とイスラム教の争いを見てみると、宗教の違いが原因のよ…

12月
31

2017/12/31【脳死判定が500例を超える、その裏で】

 臓器移植法が施行されてからの20年間で、脳死判定が500例を超えたとのことです(※)。  500例の全てで臓器提供が行われたかは分かりませんが、臓器移植によって救われた命があったことは事実でしょう。    しかし、脳死が本当に人の死であるかは、医師の立場から未だ解明されていません。  脳死を宣告されてから、何年も心臓が動き続け、身長や体重も増えた例や、脳死患者が出産した例もあります。  あるいは…

12月
29

2017/12/30【日本も攻撃型空母の保有を】

 海上自衛隊のヘリコプター搭載護衛艦(DDH)を改修して、短距離離陸・垂直着陸型のステルス戦闘機F-35Bを運用可能とすることで、政府が空母保有の検討を行っていると報じられました。  これに対し、空母の保有は専守防衛を逸脱するとして批判の声が上がっています。  しかし、DDHを改修してF-35Bを搭載することをもって、外国の敵地を攻撃する「攻撃型空母」とするには、重要な要素が欠けています。  それ…

12月
29

2017/12/29【安全審査に合格したけれども】

 東京電力柏崎刈羽原発の6・7号機が、原子力規制委員会の安全審査に合格しました。  福島第一原発の事故後、東京電力の原発としては、初めての合格となります。    しかし、地元新潟県の知事は、3年後を目途に、県が独自に進めている検証結果が出なければ、再稼動の議論は行わないとしており、地元の同意が得られる見通しは立っていません。  地元の世論を見てみても、本当の地元とも言える柏崎市・刈羽村では再稼動に…

12月
28

2017/12/28【またもやパクリか!?】

 中国が自主開発したとする大型飛行艇が初飛行したとのことです。  世界には幾つかの飛行艇が存在しますが、今回の中国機は外観だけでなく細部の機構に至るまで、日本の救難飛行艇「US-2」とそっくりです。  ですから、有り体に言ってしまえば今回も「パクリ」ではないでしょうか。  中国は本機を海洋権益の拡大に利用するものと思われますが、同時に輸出も視野に入れていると伝えられています。  飛行艇の輸出と言え…

12月
27

2017/12/27【民進党の内輪でのゴタゴタを見ているに過ぎない】

 民進党の国会議員を中心に設立された立憲民主党に、新たに複数の国会議員が入党し、所属議員数が民進党を上回り、野党第一党になりました。  今年9月まで民進党の代表を務めていた蓮舫氏があっさり民進党を見限り入党しましたし、同じく9月に週刊誌で不適切な交際を報じられ、責任をとって民進党を離党したはずの国会議員もさっさと合流してしまいました。  また、民進党そのものも、立憲民主党に統一会派の結成を申し入れ…