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4月01
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2022/03/31【自制しているのは欧米か、ロシアか】
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ウクライナ情勢についての報道番組で、あるコメンテーターが、米国などは世界大戦にならないギリギリの範囲内でウクライナを戦わせている旨の発言をしていました。 確かに欧米は、ウクライナへの武器供与を歩兵が携行する比較的小型の武器に留め、戦闘機や中長距離地対空ミサイルと言った大型の兵器の供与を行ってないので、ロシアに戦線を拡大する口実を与えない戦略を取っているようにも見えます。 ただ、いくら…
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3月27
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2022/03/27【プーチン大統領が言うウクライナの“ネオナチ”とは】
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プーチン大統領は、ウクライナ侵攻の理由の一つに、ウクライナのネオナチや民族主義者の横暴から、ウクライナ東部のロシア系住民を守ることをあげています。 日本に住む私たちからすれば、ウクライナにネオナチや民族主義者がいて横暴を働いているなどという報道は目にしないので、「プーチン氏が侵攻のための言い掛かりをつけているだけ」と考えている人が多いのではないでしょうか。 しかし、ウクライナでは、ロ…
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3月27
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2022/03/27【政治家にとって大切な先を見通す力】
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ウクライナのゼレンスキー大統領が、各国の議会でオンライン演説を行っています。 ウクライナの窮状や支援の必要性について、その国の人々の感情に訴える形で演説をしています。 元喜劇俳優の面目躍如ということかもしれません。 ゼレンスキー氏は、就任当初、人気者ということで大統領になれたとの見方があり、実際、支持率が低迷していましたが、ロシアによる侵攻を契機に支持率が上がり、今や9割の国民から支持…
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3月24
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2022/03/24【中国の軍拡に協力した意外な国】
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近年、中国の軍備拡大の勢いは著しいのですが、そこに少なからず加勢した意外な国があります。 それはウクライナです。 中国は空母「遼寧」の配備によって世界屈指の海軍に仲間入りしたと自負しましたが、その遼寧のもとになった旧ソ連海軍が建造していた空母を中国に売却したのはウクライナです。 同時に、中国はその遼寧に搭載する艦上戦闘機を、同じく旧ソ連製の機体をベースに開発していましたが、技術流出などを恐…
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3月22
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2022/03/22【他の人権侵害にも最大限の非難を】
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米国のバイデン大統領は、ロシアのプーチン大統領を「生粋の悪党である」と非難しました(※)。 一国の元首が他国の元首を、ここまで汚い言葉で非難するのは極めて異例です。 国連人権高等弁務官事務所によると、ウクライナでは17日時点で、民間人816人が死亡し、このうち子供が59人含まれるとしています。 しかし、戦闘が激しい地域では、犠牲者の確認が困難であり、実際の数はこれを上回るのが確実です。…
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3月18
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2022/03/17【日本がロシア産原油を禁輸してはならない理由】
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バイデン大統領は、ロシアに対する経済制裁を強化するために、原油やLNGなどのロシア産の化石燃料の輸入を全面的に禁止しました。 イギリスなどが追従する動きを見せる中、岸田首相は日本としてG7各国と足並みを揃える旨を表明したものの、禁輸措置には踏み切っていません。 ウクライナから日々伝えられる報道では、苦しむ市民の姿が映し出され、ロシアに対する反感が高まることで、制裁強化は当然との見方があり…
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3月13
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2022/03/13【バイデン政権下で世界は平和になったのか!?】
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1年前、バイデン大統領は就任に際し「America is back」(米国は帰って来た)と高らかに宣言しました。 バイデン氏としては、「トランプ政権下で分断が進み、正常ではない米国の政治の軌道を、本来の民主主義の旗手としての路線に戻した」ということを言いたかったのではないでしょうか。 しかし、現実のバイデン氏の政治は、外交だけを見ても、世界はトランプ政権下よりも混とんとした状況になってしまい…
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3月10
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2022/03/10【戦時下のネットメディアについて】
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ウクライナでは激しい戦闘が続いている模様です。 ネットメディアを中心に、連日新たな映像がアップされています。 中でも多いのは、戦火に苦しむウクライナ市民と瓦礫と化した街並みの様子です。 これを見ていると、ウクライナ市民への哀れみや同情が湧いてくる一方で、ロシア軍の残虐さやそれに対する怒りが湧いてくる人も多いと思います。 また、同様に破壊されたり鹵獲(ろかく)されたりしたロシア…
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3月07
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2022/03/07【“戦闘に巻き込まれたら危ないので日本の原発はいらない”と言うのであれば】
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ウクライナのヨーロッパ最大級の原発で戦闘があり、ウクライナだけでなく世界中を危険にさらす行為だとして、ロシアが批判されています。 これを受けて、日本では原発反対派を中心に、原発の運転停止と廃炉を求める声が上がっています。 中には、原発が核爆発を起こす可能性を持っているかのような懸念も見受けられましたが、原発は構造上、原爆のような核爆発は起こりえないので、明らかな杞憂です。 そもそも、「日本…
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2月28
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2022/03/01【欧米の側に責任は全くないのか?】
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プーチン大統領はウクライナ侵攻に踏み切った際に、「他に選択肢はなかった」と述べました(※)。 これに対し、戦争を正当化しているなどと批判の声が上がっています。 確かに、侵攻を最終的に決断したのはプーチン大統領と考えられるので、戦闘によって生じた犠牲や被害は、一義的には同氏に責任があるという見方ができます。 一方、選択肢がないほどに追い詰めた側には、責任が全くないと言えるのでしょうか。 …