12月
25

2021/12/25【中国依存が日本経済に悪影響を及ぼす典型例!?】

 あまり聞き慣れない言葉ですが「尿素水」というものがあります。  文字通り尿素の水溶液のことですが、実は物流にとって不可欠なものとなっています。    多くのトラックなどに搭載される比較的大型のディーゼルエンジンの排ガスの浄化に、この尿素水が必要なのですが、現在、この尿素水が品薄になっています(※)。  燃料費の高騰などでただでさえ物流コストが上昇している中、尿素水を十分に確保できない物流業者が増…

12月
21

2021/12/21【100年後に後悔しないために】

 香港で事実上の自治が失われてから初の立法議会選挙が行われました。 選挙では、親中派以外は立候補できないため、香港の選挙は形だけのものになってしまいました。   名実ともに香港を共産党の一党独裁体制に組み込むことに成功した北京政府の次なる狙いが台湾であることは明らかです。   2月の冬季オリンピック開催を前に中国は台湾に対する行動を控えるはずとの見方もありますが油断することはできません。 どのみち…

12月
18

2021/12/18【本当に困窮する子供の支援になっているのか!?】

 政府・与党が進めている18歳以下に10万円を給付する制度について、給付の方法が迷走しました。    政府・与党内では、全て現金で給付すると貯蓄に回る額が多くなり景気対策に繋がらないとの懸念から、クーポンによる給付にこだわった節があります。    一方、貧困家庭の支援を行っている専門家などは、本当に困っている家庭は、給付金を貯蓄に回す余裕は無い上に、クーポン券では制度設計に時間を要するため、一刻も…

12月
14

2021/12/14【ロシアを敵視するのではなく味方につける戦略を選ぶべき】

 ウクライナとの国境地帯に大規模なロシア軍の部隊が集結し、軍事的な緊張が高まっています。  米国をはじめとしたNATOとロシアとの間でも、互いに牽制を繰り返しています。  こうした状況に、7日には米露間の首脳会談がオンラインで開催されましたが、緊張緩和に繋がるかどうかは不透明です。    この問題は、ロシアがウクライナ領であったクリミア半島に進駐したことがそもそもの発端です。  西側諸国にしてみれ…

12月
11

2021/12/11【本当に最悪の国家は別に存在する】

 今年のノーベル平和賞に決まったロシア人とフィリピン人の二人のジャーナリストが授賞式に臨みました。  受賞にあたり、このお二人は、報道の自由の大切さを訴えるとともに、今後も言論弾圧と戦う姿勢をアピールしました。    この受賞に関する報道を見ると、マスコミ各社ともに総じてロシアとフィリピンの民主主義が危機にさらされているとする内容と共に紹介していました。  特に、退任が決まっているドゥテルテ大統領…

12月
09

2021/12/9【今こそ自助努力と勤勉さが不可欠であると訴え実行していくリーダーが必要】

 先般、岸田首相が初めての所信表明演説をされました。    演説の内容は、まずはコロナ対策に力を入れ、次に看板の「新しい資本主義」の実現を目指すとともに、更には保守層への配慮からか安全保障政策にも注力するなどといったものでした。    是非、自由・民主・信仰という価値観を共有する西側諸国の一員として、国政を進めて頂きたいと願っています。    ただ、この演説の中で留意すべき部分がありました。  そ…

12月
04

2021/12/05【ウイグルの強制労働による製品ではないと言い切れるでしょうか?】

 ウイグル自治区での強制労働によって生産された疑いのある綿製品を使用しない動きが欧米のアパレルメーカーを中心に広がっています。  最近でも、強制労働に関与している疑いがあるとして、フランスで現地の大手アパレルメーカーの店舗拡大計画が止められました。    一方、日本の大手アパレルメーカーも例外ではなく、強制労働によって生産された疑いを払拭する必要に迫られています。  過日、国内のある大手アパレルメ…

12月
04

2021/12/04【中国政府の対応を海外マスコミはこう見ている】

 オミクロン株の登場で、入国禁止措置や感染防止措置の厳格化、それに経済への影響など、世界中で混乱が広がっています。  次々に新たな変異株が確認され、その度に世界は対応を迫られています。  全世界で既に500万人以上の方が亡くなった新型コロナウィルスは、中国で最初の集団感染が確認されてから2年余りが経過したにもかかわらず、感染源は確定していません。    また、ウィルスのDNA解析は終了したとされる…

11月
30

2021/11/30【新たなミサイル防衛システムの開発に注力を】

 前回のブログの内容に関連しますが、現段階では、中国に極超音速や変則軌道を可能とする飛行技術があったとしても、ミサイルを正確に目標に誘導する技術が本当に確立されているのか、やはり懐疑的な見方があります。    実際、今年8月に中国が行った実験では、目標から数十キロ離れた位置に弾着したとされています。  ただ、弾頭に核を使用したり、複数のミサイルで攻撃したりした場合は、そうした誤差はあまり意味を持た…

11月
28

2021/11/28【現代のスプートニクショックとは!?】

 中国が7月に行った極超音速兵器の実験について、米軍の高官は「スプートニクショック」に近い衝撃を受けたことを明らかにしていました。  それは、今回の実験で中国の滑空体が飛行中にミサイルを発射していたことです(※)。  どういうことかというと、「ミサイルを発射」とは、音速の5倍を超える速さで飛行する滑空体から分離された物体が加速して飛翔したことを意味し、その上、誘導もされていたということになります。…