前回のブログの内容に関連しますが、現段階では、中国に極超音速や変則軌道を可能とする飛行技術があったとしても、ミサイルを正確に目標に誘導する技術が本当に確立されているのか、やはり懐疑的な見方があります。
実際、今年8月に中国が行った実験では、目標から数十キロ離れた位置に弾着したとされています。
ただ、弾頭に核を使用したり、複数のミサイルで攻撃したりした場合は、そうした誤差はあまり意味を持たなくなるので、脅威であることに変わりありません。
これに対し、新たな迎撃システムの開発が注目されています。
それは、レーザーやビームなどの指向性エネルギー兵器、レールガンなどです。
既存の迎撃ミサイルである「SM-3」や「PAC-3」は、一発当たり数億円から数十億円とされているのに対し、これらの兵器は一発当たりのコストが大幅に低いという特徴があります。
また、着弾間近に探知したとしても、レスポンスタイムが短く連射が容易とされるので、迎撃の切り札と目されています。
実用化できれば、まさに有事におけるゲームチェンジャーとなります。
しかし、それぞれに技術的な課題があり、高出力・長射程化などの実現には、どの国も至っていません。
であればこそ、技術的な潜在能力が高い日本が高いハードルを乗り越える可能性を持っているのではないでしょうか。
そのためには、何と言っても資金が必要です。
先の衆院選では、幸福実現党に遅れること数年になりますが、ようやく防衛費を現在の2倍にすべきとの意見もちらほらと出始めました。
現下の情勢を踏まえれば、2倍は最低限の数字だと思いますが、国防債の発行を含め、今後の展開に期待したいと思います。