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2021/11/28【現代のスプートニクショックとは!?】

 中国が7月に行った極超音速兵器の実験について、米軍の高官は「スプートニクショック」に近い衝撃を受けたことを明らかにしていました。

 それは、今回の実験で中国の滑空体が飛行中にミサイルを発射していたことです(※)。

 どういうことかというと、「ミサイルを発射」とは、音速の5倍を超える速さで飛行する滑空体から分離された物体が加速して飛翔したことを意味し、その上、誘導もされていたということになります。

 これには米軍の専門家も想定外だった模様です。

 なぜならば、極超音速で飛行する物体は高温にさらされるなどするため、ミサイルを発射することは技術的に困難と見られていたからです。

 この点に関しては、専門家もどういう仕組みで行われたのか確信を持って答えることができないほど、中国の技術は少なくとも米国のそれを1歩も2歩もリードしていることになります。
 

 中国の軍事技術は、特定の分野では米国をも上回るようになっています。

 日本も防衛力を一層強化することが重要であることを物語っており、同時に、中国の軍拡の原資を如何に断つかという戦略を考えることが極めて重要になっていることが分かります。

 まずは、中国の覇権主義を阻止するために、「中国をこれ以上、儲けさせてはならない」ということだけは言えるのではないでしょうか。

 ※:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211123/k10013358251000.html