香港で事実上の自治が失われてから初の立法議会選挙が行われました。
選挙では、親中派以外は立候補できないため、香港の選挙は形だけのものになってしまいました。
名実ともに香港を共産党の一党独裁体制に組み込むことに成功した北京政府の次なる狙いが台湾であることは明らかです。
2月の冬季オリンピック開催を前に中国は台湾に対する行動を控えるはずとの見方もありますが油断することはできません。
どのみち、オリンピックが終わってしまえば、中国は外交的にフリーハンドになるので台湾の危機が一層深刻化するのは間違いありません。
一方、台湾の有事は日本の有事であると識者の多くが警告してきましたが、日本国内での議論は進んでいません。
「仮に台湾が中国に攻撃されても、日本が積極的に関わらなければ、ほぼ無関係でいられるはず」と高を括っている人が多いのが要因かもしれません。
しかし、米国が台湾防衛を明確に打ち出している以上、台湾有事と日本国内の米軍基地の攻撃はセットですから、日本は必然的に直接の関係国となります。
しかも、万一、台湾が中国の手に落ちるようなことになれば、日本の安全保障環境は激変します。
更に、中国によるウイグルでのジェノサイドはナチスによるユダヤ人に対するジェノサイドと瓜二つですが、中国の拡張欲はナチスによるラインラント進駐、ズデーテン地方併合などとたいへんよく似ています。
つまり、香港、台湾とくれば、次に中国が欲しくなるのは、尖閣であり沖縄であることは容易に想像ができます。
台湾の自由・民主・信仰を守ることは明確に正義です。
100年後になって「あの時、中国に台湾を取られていなければ」とならないようにしなければなりません。(※)
ですから、日本として今やらなければならないことは、まずは、米国と共に台湾防衛の意思を明確にすることと、日本版「台湾関係法」を制定して台湾と軍事的な結び付きを強めて、中国の悪意ある覇権拡大を抑止することではないでしょうか。
(※)『メシアの法』幸福の科学出版刊 https://www.irhpress.co.jp/special/the-laws-of-messiah/?utm_source=IRHweb&utm_medium=TOPbanner&utm_campaign=LP_Laws-of-Messiah