6月
29

2019/06/29【自分の国は自分で守る】

 トランプ大統領が日米同盟の破棄に言及したとされる件について、G20サミットに合わせて行われた日米首脳会談で、安倍首相はこの話題を持ち出さなかったとのことです。    トランプ大統領は、日米同盟の片務性を問題視して発言したと見られ、実際に同盟を破棄する可能性は低いため、安倍首相が持ち出さなかったことは当然かもしれません。  ただ、日米同盟は、日本が米国に対し安全保障上の様々な特例を許している上に、…

6月
28

2019/06/28【日露平和条約締結の必要性】

 主要20カ国の首脳が大阪に集まりG20サミットが開幕します。  ロシアのプーチン大統領も来日し、安倍首相と首脳会談を行う予定です。    実は、この首脳会談は極めて重要なものになると注目されています。  なぜならば、無条件で日露平和条約を結べる最後のチャンスとなる可能性があるからです。    プーチン大統領が無条件での平和条約の締結に言及してから10カ月が経とうとしていますが、日本国内では平和条…

6月
24

2019/06/24【“奴隷の平和”を求めてはならない】

23日は沖縄における終戦記念日とも言える「慰霊の日」でした。 沖縄戦では、日本全国からの出身者を含めれば、当時の県民人口の4人に1人にあたる20万人以上もの尊い命が失われました。 その犠牲の上に今日の日本があることを改めて認識し感謝する日でもあります。 沖縄ではこの日を迎えるにあたり、戦争の悲惨さや平和の尊さを伝える機運が高まります。 「二度と戦争を起こしてほしくない」、「いつまでも平和が続いてほ…

6月
19

2019/06/19【日本は香港の民主主義や自由を支持すべき】

 香港では、中国本土にも容疑者を引き渡せるようにする条例に反対するデモに、200万人が参加したとのことです。  香港の人口は約750万人とされますから、27%もの人が参加したことになり、香港史上最多の参加人数です。 単純に比較はできませんが、人口1億2000万の日本に置き換えると、3200万人以上の人が参加したことになります。    これを受けて香港の行政長官は、条例案の審議を無期限に延長すると発…

6月
18

2019/06/18【発言撤回で済まさず意思を表明すべきでは】

 沖縄県の玉城知事が、「尖閣諸島周辺の中国公船を、故意に刺激するようなことは控えなければならない」とする自身の発言を、3週間近く経った17日に撤回しました(※)。  発端は、尖閣諸島周辺海域を航行していた日本の漁船を中国公船が追い回したことに対して、知事が発言したものです。  これに対して、尖閣諸島の地元、石垣市議会の反発を受けて、知事が今頃になって発言を撤回したのは、遅きに失したと言えます。  …

6月
13

2019/06/13【戦闘機自主開発の裏で問われる覚悟】

 安倍首相は、航空自衛隊のF-2戦闘機の後継機は日本が主導して開発すべきとの考えを示しました(※)。    現在、空自が導入を進めているF-35は米国製ですが、既存の外国製の機体を購入するのには、開発費用や開発期間が必要ないというメリットがあります。  一方で、本来、必要のない機能が備わっていたり、能力的に妥協を強いられたりするデメリットもあります。    自主開発であれば、そうしたデメリットを克…

6月
06

2019/06/06【米中貿易戦争で日本は同じ過ちを繰り返すな】

 米中貿易戦争は解決の糸口がつかめておらず、世界経済に与える影響が懸念されています。  これに対し安倍首相は、米中の仲介役を果たしたいという考えを示しています(※)。    ただ、トランプ大統領には、「中国の覇権拡大の原資となっている貿易黒字を削減」する狙いがあり、今や全体主義国家とも言える中国の台頭を阻止するという点では正しいと言えます。  ですから、一時的に世界経済にマイナスの影響があったとし…

6月
03

2019/06/03【台湾は既に独立した国家】

 中国の国防相は、シンガポールで開かれている安全保障に関する国際会議で、台湾が独立すれば戦うことも辞さないとする考えを改めて示しました。    しかし、台湾は中国共産党政府の統治下には無く、独立を宣言するまでもなく、既に独立した国家と言えます。  従って、中国の国防相の発言は、他国を脅しているのも同然であり、我が国をはじめ国際社会は看過してはならないはずです。  本来であれば、国連がこの問題に対し…

6月
02

2019/06/02【開発優先度の高い防衛装備は】

 「中国は密かに、日本と台湾の攻撃演習を行っていた」とするショッキングな記事がありました(※)。  中国は、かねてより台湾に対しては武力による統一も排除しないと公言していましたが、それのみならず、中国の第一・第二列島線戦略を踏まえれば、日本への攻撃を想定しているようです。  その中国が、台湾や日本を攻撃する際の主力、あるいは切り札と考えているのが、弾道ミサイルです。  中国は、日本を攻撃できる弾道…

6月
01

2019/06/01【日露平和条約締結の実現を】

 日露防衛相会談で、ロシア側は日本が配備を進めている「イージス・アショア」について改めて懸念を表明しました。  イージス・アショアは、イージス艦に搭載している弾道ミサイル迎撃システムを陸上配備用に転用したものです。  ロシア側は、イージス・アショアに巡航ミサイルを装備すれば、防衛目的だけでなく、攻撃目的にも使用できるとしています。  確かに、イージス艦のイージスシステムは、弾道ミサイル迎撃用のミサ…