3月
21

2019/03/20【他国への過剰反応が日本を危機にさらす】

 防衛省が開発を完了した超音速空対艦ミサイル「XASM-3」の調達を見送った主な理由は、射程距離が短いためでした。    これは、中国軍などの艦艇に配備される対空ミサイルの射程距離が延び、XASM-3の射程距離を上回る可能性が出たため、攻撃時にXASM-3の発射母機を危険にさらすことになるからと見られます。  ただ、実際の戦闘においては、単純に彼我の兵器の射程距離だけが勝敗を左右する訳ではありませ…

3月
20

2019/03/19【移設反対に利用されていないか】

 沖縄で希少な海獣「ジュゴン」の死骸が見つかりました。  沖縄周辺で生息が確認されているジュゴンの数は3頭とされ、今回、見つかったジュゴンはその内の1頭と見られています。  普天間基地の移設先である辺野古地区の近海もジュゴンの生息域の一部と見られ、移設工事で生息域に影響が出るとの声もあることから、基地移設反対派からはジュゴンが移設反対のシンボル的な存在となっています。  実際、19日に安倍首相と会…

3月
18

2019/03/18【「間接的に中国人民解放軍に恩恵を与えている」と米軍高官が認識】

 米軍の高官が、グーグルの中国での事業活動について「間接的に中国人民解放軍に恩恵を与えている」との認識を示しました(※)。   これは、中国軍が民間の高い技術を積極的に軍事転用していることを念頭に、高い技術を持つ企業が中国で事業を行う際に、その技術が中国軍に盗用される懸念があることを言っているものと思われます。  また、同高官は、米国に本拠があるハイテク企業が国防総省との共同事業を拒む一方で、中国…

3月
16

2019/03/15【今こそクリミアへの投資を考慮しては】

 プーチン大統領は、日露平和条約について「交渉の速度が失われた」と語ったとのことです(※)。  これは、領土交渉も暗礁に乗り上げていることを示しており、日露両政府共に安易に譲歩できない事情が見て取れます。  同時に、プーチン大統領は、まず日本が日米同盟から抜け出さなければならないという認識を示したとのことです。  しかし、日米同盟は、発足当初は対ソ連を見据えていたとはいえ、東西冷戦が終わった現在で…

3月
13

2019/03/13【印パの交戦で見えてくるもの】

 先月、半世紀ぶりにインド・パキスタン両国の戦闘機同士の交戦があり、インド軍機が撃墜されました。  撃墜されたインド軍機は、「MiG-21」という旧ソ連で60年以上も前に開発が始まった機体で、インドがその発展型の機体を導入し、更に近代化を行って使用していたものですが、ひいき目に言っても旧式の機体です。    一方、インド軍機を撃墜したパキスタン軍機は、機種が不明でしたが、どうやら米国製の「F-16…

3月
10

2019/03/10【国としての一体感の強化を】

 大阪の地方自治が混乱しているようです。  4年前に橋下前知事のもと住民投票で否決された大阪都構想を、再度掲げて知事になった松井氏が、現状を打開しようと大阪市長とともに大阪府・大阪市のクロス・ダブル首長選に打って出たためです。    確かに、大阪府と大阪市の二重行政による非効率な部分を是正する必要性は感じますが、一度否決された住民投票を、再び行うことにどれだけの大義があるのか疑問です。  これでは…

3月
09

2019/03/09【“遅かった”とならないために】

 アインシュタイン博士の未公開のノートや手紙が初めて公開され注目を集めています。  その中で、「ドイツの軍備増強は極めて危険だが、ヨーロッパ各国はいまになってようやく真剣に捉え始めている」という記述が見られるとのことです(※)。  第2次世界大戦勃発前の世界情勢を反映しており、ナチスが軍備増強・覇権拡大を進めているにもかかわらず、ヨーロッパ各国が楽観的に捉えてナチスへの対応が遅れたことを嘆いている…

3月
08

2019/03/08【中国も先進国並みに法治の徹底を】

 中国の通信機器大手ファーウェイは、安全保障上の脅威を理由に自社製品の使用を禁じた米国政府の措置は、米国憲法に違反するとして米国内で訴えを起こしました。  ファーウェイは、米国政府が自社を脅威とする証拠を示していないうえに、弁解の機会も与えられていないなどとしています。    これについて、中国政府もファーウェイの動きに支持を表明しています。  一方で、中国政府は反スパイ法に基づき外国人を次々と逮…

3月
05

2019/03/06【透明性を求めるだけでは中国の軍拡は止まらない】

 中国の全人代が開幕し、今年の経済成長目標を6.0~6.5%と発表しました。  この数字は昨年を下回るもので、中国経済の減速傾向を一層鮮明に物語っています。    一方で、中国の国防費は7.5%増と、伸び率は鈍化傾向にあるものの、依然として高い水準を維持しています。  日本円に換算すると19兆円余りとなり、日本の来年度の防衛費が5兆円余りですから、3倍以上の開きがあることになります。    これに…

3月
05

2019/03/05【武士道の国であるならば】

 幸福の科学の大川隆法総裁は、台湾で講演を行い多くの聴衆が参加しました。  その模様はThe Liberty Web(※1)に詳しいのですが、台湾の大手新聞も好意的に伝えています(※2)。    大川総裁は、この講演で台湾の将来について様々な観点で語りましたが、その中で日本人として強く心に残った言葉があります。  それは、日本が台湾と国交を断絶したことについて「私は非常に恥ずかしいことであると感じ…