11月
10

2019/11/11【深夜電力の不合理とは】

 電気自動車(EV)が日本でも普及しつつあります。  購入の際、充電時の電気料金を抑えるために、「深夜電力」の契約を提案されると聞きます。    深夜電力とは、一般に需要の少ない夜間の料金を割安に設定する代わりに、日中の料金を割高に設定した電力契約のことです。  日中にEVを走らせ、夜間は充電するという多くの利用者にとって、うってつけの電力契約といえます。    実は、もともとこの深夜電力は、原発…

11月
06

2019/11/06【トランプ大統領の主張に正当性はある】

 トランプ大統領は、パリ協定からの離脱を国連に正式に通告し、批判にさらされています。    確かに、二酸化炭素には温室効果があるということは事実ですし、近年の地球の平均気温や二酸化炭素濃度が上昇しているというデータはあります。  しかし、二酸化炭素濃度の上昇は、人間の活動に伴うものだけなのか、それとも気温の上昇に伴って海洋などからの放出量が増えたのか、完全には解明されていないのも事実です。    …

11月
04

2019/11/04【映画「世界から希望が消えたなら。」がお勧めです】

 先日、「不整脈」と診断された知人がいます。  医師には、命に関わるような病状ではないと診断されたものの、加齢に伴うものなので上手に病気と付き合っていくしかないと言われたそうです。  まだ50代であり、仕事はもちろん自治会活動などにも精力的に参加していただけに、「今まで通りに動けない」とたいへん落ち込んでいました。  ところが先日、その方とお話したところ、「世界から希望が消えたなら。」(※)という…

10月
31

2019/10/31【発言批判よりも政策の中身の議論を】

 「身の丈」や「雨男」など、閣僚の発言が問題となっています。  公職に就く者は発言に慎重であるべきことはもちろんです。    しかし、発言した閣僚が、普段から教育格差の固定化を容認したり、苦しむ被災者を揶揄する意図で発言したり、といった訳ではないことは明らかなのですから、辞任まで求めるのは如何なものでしょうか。  それよりも、発言した閣僚の反省を促したうえで、政策の中身の議論を深めたほうがよほど建…

10月
23

2019/10/23【もっと中国のマスコミへの警戒を】

 中国では、記者や編集者を対象にした政治思想についての試験が始まっています(※)。  党中央宣伝部は、この試験を受けなければ記者証を発行しないと言明しています。  習平主席や中国共産党への忠誠心を試すことがその目的とされ、試験に使用する「学習強国」というアプリにはスマートフォン内のデータを窃取する機能があることが、米独機関の調査で判明したとのことです。      こうしたことから中国の報道機関の役…

10月
20

2019/10/19【GAFA解体論、その前にすべきことは】

 米大統領選の民主党の指名争いでは10人以上が立候補していますが、その中で左派といわれる人を中心に巨大IT企業解体論が浮上しています。    GAFAなど巨大IT企業には、膨大なデータを保有するなどして力が集中しており、新たな権力者として民主主義を脅かす存在になる恐れがあるなどの声もあることは事実です。    ただ、国際間の競争が激化する中で、GAFAなど力のある米国企業だけを標的に解体を進めると…

10月
17

2019/10/17【科学万能に対するアンチ・テーゼ】

 先日ノーベル化学賞を受賞された吉野彰さんが記者会見で述べたある言葉が印象に残ります。  それは、「人類が理解できているのは自然のわずか1%や2%程だ」という言葉です。    ともすれば、「科学で証明できない事象は迷信である」とか、「科学的でないものは公の場で扱ってはならない」などと考える「科学万能」の風潮に対して、科学者自らが示したアンチ・テーゼではないでしょうか。  もちろん、再現可能であるこ…

10月
16

2019/10/16【ラグビー日本代表の活躍に思うこと】

 ラグビー日本代表が大活躍をしています。  グループリーグを全勝の1位で通過して悲願のベスト8入りを決めました。  リーチ主将のコメントにもあったように、台風19号で困難に直面した人々に勇気を与えています。  日本代表の31人のうち、外国出身選手は15人で、そのうちの8人が日本国籍を取得しているとのことです。  毎試合後のインタビューなどで、そうした外国出身選手が、JAPANの一員として日本を愛す…

10月
06

2019/10/05【グレタさんの国連演説の裏で】

 スウェーデンの少女グレタさんが国連総会で印象的な演説をしてから1週間以上が経ちました。  この演説をマスコミは大々的に取り上げ、少女がそこまでして各国代表に訴えかけねばならないほど事態は深刻なのかという印象を世界に与えました。    しかし、その後に明らかになった話によれば、グレタさんを担ぎ出したのは一部の環境NGOであるとのことです。    そうしたNGOは政府からの補助金を目当てに、グレタさ…

9月
30

2019/10/01【中国共産党政府は正当な政権といえるのか?】

 10月1日は中華人民共和国の建国70周年の日とのことです。  この日から中国共産党による支配が始まったということになります。  それ以前の中国は、中国国民党が支配する「中華民国」という国でした。  中国共産党は、選挙を経て中国国民党から政権を代わったのではなく、「国共内戦」を経て中国国民党軍を台湾に追い出す形で政権を奪ったのです。  ですから、現在の民主主義の考え方からすれば、中華人民共和国はそ…