10月
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2022/10/31【沖縄の米軍戦闘機部隊が撤収する意味とは】

 沖縄県にある米軍嘉手納基地の「F-15」戦闘機の部隊が、来年以降、順次本国に撤収するとの報道がありました(※)。  その理由は機体の老朽化とされ、本国に撤収後は退役すると見られています。  那覇基地には、代わりに新しい世代の戦闘機を常駐配備、もしくはローテーション配備することが検討されているものの未定とのことです。    確かに、F-15は最初の機体が配備されてから半世紀近くになり、本国でも退役…

10月
29

2022/10/29【防衛費に占める装備品の購入費は意外に少ない!?】

 来年度の防衛費は、増額されることが既定路線です。  岸田首相は、5年以内に防衛費を倍増させることを表明しており、財源など政府や与党で議論が続いています。    ただ、中国の軍備増強のスピードや、台湾進攻の野心を踏まえれば、5年で倍増というのは、悠長と言わざるを得ません。  しかし、立民党などは、社会保障の充実が優先とし、防衛費の増額に難色を示す声も少なくありません。  特に、1機当たり100億円…

10月
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2022/10/26【大麻所持恩赦の問題点とは】

 バイデン大統領は、先ごろ、大麻(マリファナ)の単純所持で連邦法に違反した犯罪について全て恩赦すると発表しました(※)。  バイデン氏は、大麻の合法化を公約としています。    恩赦の理由について、バイデン氏は「多くの州でもはや禁止されていない行為により多くの人を投獄してきた」とし、「大麻所持の犯罪歴が雇用や住宅、教育の機会に弊害をもたらしている」としました。  ただ、中間選挙を前にしたこの時期の…

10月
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2022/10/24【台湾海峡の緊張が高まる】

 中国で5年に1度開かれる全人代が終了し、台湾海峡の緊張が高まっています。  全人代の前に政権運営で批判されると、現政権の存続が揺らぐ可能性があるので、習近平政権としてもうかつな行動を取りづらい半面、全人代が終了して政権の方向性が定まれば、悲願の台湾統一に再び動き出すことが考えられます。    中国はそのために着実に軍事力の増強を進めてきました。  空母、大型戦闘艦艇、揚陸艦などの海軍力、ステルス…

10月
20

2022/10/19【ウクライナが核保有国と戦っているという現実をどう受け入れるべきか】

 ウクライナ東部南部でのウクライナ軍の攻勢が伝えられていますが、このままウクライナ軍が領内のロシア軍を駆逐して戦闘が終結するのでしょうか。  しかし、ロシアの国内事情などを踏まえれば、ロシアが敗北する形で矛を収めることは考えにくいのが現実です。  むしろ、追い込めば追い込むほど、今回の戦闘で自らに一定の制限を掛けていたロシアは、その制限を取り払う可能性が高まっています。  具体的には、ウクライナ政…

10月
15

2022/10/15【ワクチン接種についての大切な考え方とは】

 コロナ感染拡大を防ぐためとして、数次にわたるコロナワクチンの接種が進んでいます。  接種をして早く安心したいという人がいる一方で、副反応が心配などの理由により接種に消極的な人もいます。  政府は、比較的重い副反応として「アナフィラキシー」、「心筋炎・心膜炎」、「血栓性血小板減少症」などをあげていますが、発生頻度は稀であるとし、「接種することのメリットが接種しないことのデメリットを上回る」として接…

10月
13

2022/10/13【“マイナンバーカード”の問題点とは】

 政府は、マイナンバーカードと保険証を統合する方向で検討を行っているとのことです。  実現すれば、事実上、マイナンバーカードの発行が必須となります。    ここで、確認しておきたいことがあります。  それは、マイナンバー(個人番号)は、マイナンバーカードを発行しなくても、既に全国民に付与されており、通知もされているということです。  マイナンバーは、7年前に紙製の「通知カード」と共に全国民に郵送さ…

10月
09

2022/10/09【現代に通じる“呪い”とは】

 日本では、「霊の存在」を体験上多くの人が認めているもにもかかわらず、科学的に証明された訳ではないとして、葬儀などを除いて公の場で扱われることが無いのが実情です。    しかし、霊は私たちの生活と密接に関わっています。  国連のWHOでも、健康の定義として、肉体的な健康、精神的な健康、社会的な健康に加えて「霊的な健康」をあげていることからも分かります。    実際、私たちの健康には霊的な影響が強く…

10月
07

2022/10/08【国防の現場での“母性”とは】

 自衛隊が職種における男女差別を撤廃したのは比較的最近のことです。  女性自衛官は以前からいましたが、それまでは主に戦闘に直接関わらない職種に限定されていました。    それが、最近では女性の戦闘機パイロットや戦車操縦士などが続々誕生しています。  自衛官の担い手不足など切実な背景があるにせよ、意欲のある女性が自己の能力を発揮できる場を拡大することは良いことではないでしょうか。    一方で、自衛…

10月
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2022/10/04【防衛力強化のための人材確保の課題とは】

 秋の臨時国会が始まり岸田首相が所信表明演説を行いました。  その中で、防衛力を5年以内に抜本的に強化することを改めて表明しました。    我が国の防衛力強化には様々な課題がありますが、その一つに人材の確保があります。  防衛力の強化には、もちろん米国をはじめとした外国から最新の兵器を調達することも必要ですが、国産の兵器開発にも力を入れる必要があります。  しかし、国内の防衛産業は大きな発展が見込…