自衛隊が職種における男女差別を撤廃したのは比較的最近のことです。
女性自衛官は以前からいましたが、それまでは主に戦闘に直接関わらない職種に限定されていました。
それが、最近では女性の戦闘機パイロットや戦車操縦士などが続々誕生しています。
自衛官の担い手不足など切実な背景があるにせよ、意欲のある女性が自己の能力を発揮できる場を拡大することは良いことではないでしょうか。
一方で、自衛隊が女性の職種を限定していた理由の一つに「母性の保護」がありました。
母性とは、子供を守り育みたいという母親が持つ本能的な性質とされます。
防衛や抑止力といった大義があるとしても、個々において女性が銃を持って敵を殺すことは、その母性を傷つけてしまうと考えられていたのです。
最近では、男女平等の考えのもとで母性は女性だけに限った性質ではないとの考えもありますが、やはり母性は男性よりも女性に強く表れているのは事実ではないでしょうか。
幸福の科学の大川隆法総裁は、著書『女性らしさの成功社会学』の中で、「慰撫」「安息」「許容」という母性の3つの特徴について解説しており、母性は大切な特性であることが分かります。
ですから、母性の保護には一定の合理性があるように思います。
大切なのは、性差が厳然と存在している以上、その性差を認めたうえで、その人がその人らしく生きるためにはどうあるべきかを考えることではないでしょうか。