3月
11

2016/03/11【安全な原発は国民の生命や財産を守る】

 地裁が下した仮処分を受けて、関西電力は1月に再稼働したばかりの福井県の高浜原発3号機を停止しました。 同じく先月再稼動した4号機は既にトラブルで停止しているため、現在、日本で稼働している原発は鹿児島県の川内原発の2基だけとなっています。  高浜原発は、福島第一原発の事故後に見直された原子力規制委員会が定める規制基準を満たして再稼動したにもかかわらず、地裁は、「住民の生命や財産が脅かされるおそれが…

2月
25

2016/02/26【なぜメルトダウンの判定が遅れたのか】

 福島第一原発の事故で、当時、東電が意図的にメルトダウン(炉心溶融)の判定を遅らせていた疑いが出ています。    東電は、事故当時のマニュアルに従えば、事故発生から3日目の時点でメルトダウンが起きていると断定可能だったにもかかわらず、実際には、約2ヶ月後にメルトダウンを認めていました。    日本の原発でメルトダウンなど起きるはずがないという安全神話があった状況で、メルトダウンを認めたくないという…

1月
17

2016/01/18【阪神淡路大震災の教訓を生かす】

 今年も1月17日を迎えました。 阪神淡路大震災でお亡くなりになられた方々に深い哀悼の意を捧げると共に、ご遺族の方々には心からお悔やみ申し上げます。  震災から20年以上が経過して、震災の被害について次々と教訓とすべき新たな事実が浮かび上がっています。 17日の晩に放送されたNHKスペシャルでも報じていましたが、犠牲者のうちかなりの数の人々が、地震発生直後は生存していた可能性が高いにもかかわらず、…

12月
25

2015/12/25【原発は経済性だけで再稼動するのではない】

 再稼動の差し止めの仮処分を受けていた関西電力高浜原発3・4号機について、福井地裁は関西電力の異議申し立てを認め、仮処分を取り消しました。 これにより、高浜原発3・4号機は、既に原子力規制委員会の安全審査に合格し、地元の同意も得ているため、来年早々の再稼動が見込まれます。 また、同じく関西電力大飯原発3・4号機についても、福井地裁は、再稼働の差し止めを求めていた住民の申し立てを退けました。    …

11月
30

2015/12/01【“温暖化”を“発展へのイノベーションの機会”にできないか】

 フランスのパリで地球温暖化対策などを話し合う会議(COP21)が始まりました。 会議は2週間の予定で、初日は世界の約150国から首脳が出席します。  温室効果ガスを削減する国際的な枠組みは、現在、先進国のみに削減義務を課した18年前の京都議定書のみですが、今回の会議では、世界最大の温室効果ガス排出国である中国を含む途上国にも削減義務が課すことができるかということが焦点の一つとなっています。  地…

11月
11

2015/11/12【祝!MRJ初飛行】

 MRJとは、三菱重工の子会社・三菱航空機が開発を行っている中短距離路線向けの比較的小型のジェット旅客機です。 戦後、日本で開発された旅客機が初飛行するのは、プロペラ旅客機のYS-11以来、約50年ぶりです。 今回の初飛行は、日本の航空産業の悲願達成に向けての第一歩と言えますし、航空ファンにとっても記念すべき日となりました。  昨今の航空業界は、運航コストの削減に直結する機材の燃費性能が重視されて…

10月
15

2015/10/15【エネルギ-問題にも見える「正当性と先見性」を確認すると・・・】

 全国で2基目となる原発が、10月15日に再稼動します。 稼動するのは、鹿児島県にある九州電力川内原発2号機で、同原発の1号機に続いての再稼動となります。  原発の再稼動を進める安倍政権ですが、昨年行われた総選挙や、その前に行われた鹿児島2区の衆院補選で、原発再稼動の必要性を明確に掲げて戦ったのは幸福実現党だけであり、自民党は争点化を避けていたことを思い出します。    事態は、結局、幸福実現党が…

9月
19

2015/09/19【次々と起こる天災の真意とは】

 安保法制の審議で忘れられた感もある茨城県常総市を中心とした豪雨被害ですが、鬼怒川の堤防が決壊したのはほんの一週間前の9月10日です。翌11日には、宮城県大崎市でも堤防が決壊し大きな被害が出ました。    被災してから一週間が経過し避難所が閉鎖される中で、未だに自宅に帰れる目途が立たない被災者が大勢いますし、農作物を中心とした被害の概要も明らかになりつつあり、今回の豪雨災害に伴う茨城県の農業被害は…

9月
11

2015/09/11【防災インフラの構築には国の役割が重要】

 関東地方の記録的な豪雨により、鬼怒川が氾濫するなどして茨城県などで甚大な被害が出ている模様です。 被災された方々には、心よりお見舞い申し上げます。  現時点では被害の全容は判明していませんが、最も被害が大きいと見られている茨城県常総市の鬼怒川堤防の決壊現場付近では、堤防の機能を強化する改修工事を行う計画があるものの未着工だったとのことです(※)。  予算や優先順位などの都合があったであろうことは…

8月
11

2015/08/12【安全が確認された原発の再稼動の必要性】

 九州電力の川内原発が再稼動しました。国内の原発としては、1年11カ月ぶりの稼働となります。    エネルギー資源の大部分を海外からの輸入に頼る日本にとって、直近で再生可能エネルギーが原発の代替えにならない以上、原発を全面的に廃止するという選択肢は有り得ませんし、また、これからも世界が原発を必要としている以上、福島第一原発の事故を起こした国として世界一安全な原発を世界に提供する責任があると考えます…