8月
16

2019/08/17【国会でも国防に関する議論を】

 防衛省は、最新鋭のステルス戦闘機「F-35」について、短距離離陸・垂直着陸が可能な「B」型を導入すると発表しました(※)。  政府は、F-35の調達数を147機とし、その内42機を「F-35B」とすることを既に閣議了解しており、今後、事実上の空母化の改修を行う海上自衛隊の「いずも型」護衛艦2隻への搭載が見込まれます。    ただ、いずも型護衛艦には多く見積もってもF-35Bを10機程度しか搭載で…

8月
16

2019/08/16【行き過ぎた反戦・非戦の先にある危機】

 74回目の終戦の日を迎え、毎年、この時期には国内で反戦の機運が高まります。  戦争の悲劇を二度と繰り返してはならないという思いは、全ての人が抱く感情です。    ただ、反戦や非戦が必ずしも安全をもたらす訳ではないということを知る必要があるのではないでしょうか。  「どんなことがあっても戦争だけはいけない」という考えが行きすぎてしまうと、全ての自由や国そのものを失うどころか、逆に命をも失う恐れさえ…

8月
14

2019/08/14【香港と台湾から見た中国】

 香港では、いわゆる逃亡犯条例案の完全撤回を求めるデモが収まる兆しがありません。  ここ数日は、香港国際空港にデモ隊が侵入し、国際便の発着に大きな影響が出ており、中国共産党政府は中国軍の介入をチラつかせています。    一部、過激に報じられている今回のデモの背後には、デモ隊と民衆との離反を図る中国政府の存在があるとか、あえて中国軍を出動させて中国共産党政府の残忍性を世界にアピールする狙いがあるとか…

8月
08

2019/08/09【実は韓国も多数保有する弾道ミサイルや巡航ミサイル】

 北朝鮮は連日、日本海に向けて短距離弾道ミサイルを発射しています。  米韓合同演習などに対する北朝鮮の反発の現れと見られるこの発射は、トランプ大統領は問題視していないものの、ミサイルが高性能化していることから、日本としてもあなどるわけにはいかないでしょう。  一方で、あまり知られてはいませんが、韓国も多数の弾道ミサイルを保有しています。  主に北朝鮮の脅威に対抗する目的で保有しているものです。  …

8月
07

2019/08/07【イスラエルの核をどう考えるか】

 8月6日は広島で原爆が投下されてから74年となる日です。  各種報道を見ると、今年は広島市民の核廃絶の願いとは逆行する世界の動きが目立つとされます。  具体的には、米露が締結した中距離核ミサイル全廃条約(INF)が失効したこと、北朝鮮の核放棄の目途が立っていないこと、イランの核合意が崩壊の危機にあることを挙げています。  この他にも、中国による核戦力の強化、印パによる核開発競争も大きな懸念材料で…

8月
05

2019/08/06【日本も恐れることなく航行の自由作戦を】

 中国は先月、対艦弾道ミサイルと思われる発射実験を南シナ海で行いました。  中国だけが保有する空母キラーとも言われる対艦弾道ミサイルの発射は、「南シナ海は中国の海であるから外国の軍艦は近づくな」という意思の表れと見られます。    一般的な対艦ミサイルと異なり、音速の約10倍の速度で垂直方向から落下してくる対艦弾道ミサイルは、迎撃が困難とされます。    ただ、中国の対艦弾道ミサイルは、空母など、…

8月
04

2019/08/04【離島が多い日本にはオスプレイが必要】

 陸上自衛隊が新たに導入する新型輸送機「オスプレイ」は、既に複数の機体が完成し、自衛隊員の手により米国内で訓練が行われています。    しかし、陸自のオスプレイの最終的な配備先は決まっておらず、千葉県の木更津駐屯地が暫定配備先となっている状況です。  最終的な配備先としては、佐賀県の佐賀空港が上がっていますが、地元との合意が得られておらず、木更津での暫定配備がいつまで続くのか見通しも立っていません…

8月
03

2019/08/03【愛は憎しみを超えて】

 8月2日、3日は新潟県長岡市で、全国的に有名な長岡花火が開催されています。  3尺玉をはじめ両日で2万発もの花火が打ち上げられ、日本全国から百万人以上もの観客が訪れます。    最近では中越地震などの震災復興のイメージが強い長岡花火ですが、もともとは太平洋戦争末期の長岡空襲による犠牲者を偲んで戦後に行われるようになった花火大会です。    1945年8月1日の長岡空襲では、100機以上の米軍爆撃…

8月
01

2019/08/01【気になる中国海洋調査船の動き】

 前回、中国の海洋調査船が新潟港に入港していたことをお伝えしましたが、なぜ、調査海域予定に近い秋田港ではなく新潟港だったのか疑問が残ります。  新潟港は、国際拠点港湾や中核国際港湾の指定を受けており、外国船の受け入れ態勢が整っているので日本側から指定されたからとの見方もできますが、秋田港も国の重要港湾に指定されており、国際海上輸送の拠点としての機能があります。  穿った見方をすれば、新潟港がある新…

7月
31

2019/07/31【もう少しで中国公船が日本の領海内を調査するところだった!?】

 近年、中国の海洋調査船が、国連海洋法条約に反して、許可なく日本の排他的経済水域内などで調査活動を行い問題となっていますが、そうした違法な調査を行っていた調査船と同型の中国船が、日本国内の港に入港していたことが明らかになっています(※)。  問題の船は、中国の海洋地質調査局に所属する海洋調査船で、日本国内の民間会社の委託を受けて、洋上風力発電建設のために秋田県沖の日本領海内で海底の調査など行う目的…