陸上自衛隊が新たに導入する新型輸送機「オスプレイ」は、既に複数の機体が完成し、自衛隊員の手により米国内で訓練が行われています。
しかし、陸自のオスプレイの最終的な配備先は決まっておらず、千葉県の木更津駐屯地が暫定配備先となっている状況です。
最終的な配備先としては、佐賀県の佐賀空港が上がっていますが、地元との合意が得られておらず、木更津での暫定配備がいつまで続くのか見通しも立っていません。
こうした中、沖縄県の玉城知事は4月にこの問題を問われ、陸自のオスプレイの沖縄県内への配備を容認するとも取れる発言をして注目を集めていました(※)。
離島を多く抱えた沖縄県の地理的な特徴を踏まえると、防衛力向上だけでなく、患者搬送の際の迅速性の向上にも、オスプレイの特殊な飛行能力が大きく寄与することになるので、沖縄県内の配備はたいへん意味のあることです。
ただ、玉城氏は、容認の理由を「自衛隊における運用と、米軍における運用は全く異なる」としているものの、米軍のオスプレイの配備を巡っては安全性を理由にあれだけ強硬に反対していいましたから、ダブルスタンダードのように聞こえてしまいます。
国防の観点からは、日本にとって、陸自のオスプレイも、米軍のオスプレイも、極めて重要な存在ではないでしょうか。
※:4月10日付産経新聞https://www.sankei.com/politics/news/190410/plt1904100013-n1.html