外交・国防・安全保障
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12月02
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2019/12/02【日印共同訓練の大きな意義】
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日本とインドは外務・防衛閣僚協議に臨み、安全保障面での関係を強化することで一致しました。 その中で、日印の間では初となる戦闘機同士の訓練を実施することで合意しました。 訓練の詳細は現時点で不明ですが、実現すれば日本にとって戦略的な意義だけでなく戦術的にも大きな意義があります。 なぜならば、インド空軍は中国空軍が保有する戦闘機と同種の機体を多数保有しているからです。 戦闘機同士…
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11月23
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2019/11/23【日本独自の情報収集能力の強化を】
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韓国はGSOMIAの破棄から一転し、協定の事実上の継続を発表しました。 米国の強い意向を汲んだ結果とみられています。 ただ、仮にGSOMIAが破棄されたとしても、実際は防衛当局間での情報共有は継続されるとのことなので、GSOMIAは日韓あるいは日米韓の連携を示す象徴的な意味合いが強いものであることが分かります。 従って、今回は協定が維持されましたが、今後も外交駆け引きの手段として利…
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11月08
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2019/11/08【台湾に学ぶ有事の備え】
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台湾が李登輝政権時代に中距離弾道ミサイルを開発していたことを裏付ける資料が見つかったとのことです(※)。 報道からは、本当に弾道ミサイルなのか、それとも既に台湾軍が配備している巡航ミサイルの一種なのか定かではありませんが、台湾海峡の軍事バランスを考えれば、台湾による弾道ミサイルの開発は当然とも言えます。 中国軍の弾道ミサイルをはじめとした近隣諸国を攻撃できる兵器は、質量ともに年々増加している…
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10月27
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2019/10/28【海外にまで及ぶ中国の検閲】
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企業が様々な社会問題に対して意見を表明することはよくあることです。 地球温暖化、難民・移民問題などがその典型です。 これらの問題には賛否両論があるにもかかわらず、主にリベラルな立場から意見を表明しているように思います。 一方、香港市民のデモや、ウイグルでの弾圧、それに台湾問題について、意見表明をしている企業はほとんどありません。 これらの問題で、「自由・民主・信仰」という価値観を制限…
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10月21
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2019/10/21【自国の船は自国で守る体制を】
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政府は中東地域に護衛艦を増派し2隻体制とする方針です。 既に海賊対策としてソマリア沖に派遣している1隻に加え、防衛省設置法の調査・研究の規定に基づきホルムズ海峡より東側の海域に派遣し、米国の主導する有志連合には加わらないとのことです。 米国を立てつつ、イランを刺激しない苦肉の策と言えそうです。 ただ、こうした派遣方針で本当に自国の船舶を守れるのか、その実効性に疑問が残ります。 本…
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10月17
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2019/10/18【唯物論国家からとやかく言われる理不尽さ】
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靖国神社の秋の例大祭に合わせて、安倍内閣から衛藤一億総活躍担当大臣が参拝し、安倍首相も真榊を奉納しました。 これに対し中国は、「日本の軍国主義が対外侵略戦争を発動した象徴であり、重大な罪責を負う14人のA級戦犯を祀っている」として批判しました(※)。 しかし、靖国神社は、その前身が明治2年に建立されて以来、基本的に国に殉じた御霊を祀る宗教施設です。 ですから、中国の言う侵略戦争の象…
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10月12
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2019/10/12【不可解な中東での動き】
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紅海でイランのタンカーがサウジアラビアの方向から2度のミサイル攻撃を受けた可能性があるとのことです。 ただ、当該のタンカーは積載している原油が一時流出したものの、乗組員に被害は無く航行を続けている模様です。 一般に対艦ミサイルによる攻撃だとすると、2発も被弾したとなると、いかに大型船であっても航行を続けることは困難なはずです。 ましてや原油を積載しているタンカーとなればなおさらです。 …
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10月12
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2019/10/11【観艦式に派遣される中国艦に注目】
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14日に開催される予定の海上自衛隊観艦式に、中国海軍が艦艇を派遣します。 派遣されるのは駆逐艦「太原」で、中国版イージス艦といわれる「昆明級」の1隻です。 昆明級の実際の戦闘能力は未知数ですが、ミサイルの装弾数など一部のスペックは、海上自衛隊の各イージス護衛艦を上回っています。 中国は、こうした新鋭艦を次々に建造しており、昆明級だけで20隻以上就役させる計画ですし、昆明級を上回る大型の艦艇の…
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10月08
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2019/10/08【忘れてはならない尖閣諸島での中国船の動き】
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日本海の日本のEEZ内で、日本の漁業取締船と北朝鮮の漁船が衝突し、北朝鮮船が沈没し、乗組員が日本側に救助されるという事件がありました。 過日も、武装した北朝鮮船が日本船を小銃で威嚇する事案も発生しています。 今回も、警告を受けた北朝鮮船が急に進路を変えて日本船に衝突したとの情報があります。 日本としては、不測の事態に備え万全の態勢を敷いて、毅然とした態度で取り締まりを継続すべきと考…
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9月26
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2019/09/27【中国が侵攻能力を増強】
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中国が強襲揚陸艦を進水させたとの報道がありました(※)。 中国は既に新型の揚陸艦を複数就役させ、陸上戦力の投射能力を向上させていますが、更に強襲揚陸艦を就役させることで、世界屈指の揚陸能力を持つことになります。 艦種に明確な定義はありませんが、揚陸艦は戦力や物資を港湾施設に依存することなく陸揚げすることのできる艦であり、強襲揚陸艦は敵地に機動的に戦力を陸揚げできる意味合いがあります。 …