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2019/10/12【不可解な中東での動き】

 紅海でイランのタンカーがサウジアラビアの方向から2度のミサイル攻撃を受けた可能性があるとのことです。

 ただ、当該のタンカーは積載している原油が一時流出したものの、乗組員に被害は無く航行を続けている模様です。
 

 一般に対艦ミサイルによる攻撃だとすると、2発も被弾したとなると、いかに大型船であっても航行を続けることは困難なはずです。

 ましてや原油を積載しているタンカーとなればなおさらです。

 さもなければ、舟艇を攻撃するような小型の対艦ミサイルが使われたということでしょうか?

 その場合、タンカーの撃破が目的というよりは、攻撃の姿勢を見せること自体が目的だったとも考えられます。
 

 現時点で、被害状況は公表されておらず、詳細は謎のままです。
 

 今年、安倍首相がイランを訪問した際に、日本の会社が運航するタンカーがペルシャ湾で何者かによって攻撃される事件がありましたし、先月もサウジアラビア最大の石油施設が攻撃される事件があったばかりです。
 

 どの事件も、不可解な点が多く、真犯人を特定できたわけではありません。

 何か、イランとサウジアラビアで戦争をさせたいという勢力が画策しているようにも見えます。
 

 当事者は事態がエスカレートしないように自制することが必要ですし、イランとサウジアラビア両国との関係が良好な日本が果たすべき役割は極めて大きいのではないでしょうか。