外交・国防・安全保障
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8月28
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2018/08/28【中国は核先制使用を排除しない】
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日本は被爆国として、安全保障を米国の核の傘に頼るべきではないという考え方があります。 これは、日本が米国の核の傘から出て独自に核装備するということではなく、核に頼らずに安全保障を確立するというものです。 その考え方には、平和外交を進めれば、核保有国が非保有国に対して核兵器を使用することは無いとの判断があるようです。 しかし、中国は、最近、核の先制不使用の方針を転換し、通常兵器同士に…
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8月27
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2018/08/27【中国による選挙干渉に惑わされないために】
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中国による外国の選挙への干渉懸念が高まっています。 ロシアによる米大統領選への干渉疑惑は現在も解明されていませんが、同様に中国もインターネットを介した外国の選挙への干渉に力を入れているとされます。 主な干渉の方法としては、SNS等に偽の情報を載せて、意図する方向に世論を誘導することが考えられます。 インターネットは自由な言論が可能ですから、意図的に偽の情報を載せようと思えば可能です。 実…
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8月26
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2018/08/26【女性戦闘機パイロット誕生に思う】
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航空自衛隊に女性の戦闘機パイロットが誕生したとして話題になっています。 女性の護衛艦長の誕生と並んで、自衛隊史上、エポックメイキングな出来事の1つではないでしょうか。 男女共同参画の推進など政策的な思惑があるにせよ、装備の進化や戦術の変化により、男性に比べて体力的に劣る女性でも、男性と遜色のない任務遂行能力を発揮できるようになったことが今回の女性パイロットの誕生につながったようです。 …
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8月26
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2018/08/25【次期戦闘機は国際共同開発でいいのか】
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米国が日本の次期戦闘機として、F-22の改良型を提案しているとして23日付の日経新聞が報じています。 防衛省は、現行のF-2戦闘機の後継機の検討を行っていますが、当初考えていた国産はコストなどの点で難しいとして、国際共同開発の方向で調整しているとされます。 これに呼応して、米国のロッキード・マーチン社が世界最強と言われるステルス戦闘機F-22をベースに、日本の技術を導入して大幅に改良する案を…
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8月21
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2018/08/21【中国が“平和を愛する国”であるとは言えない理由】
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米国防総省は、中国の爆撃機が日本や米国の基地を対象とした攻撃訓練を拡大しているとする報告書をまとめました(※)。 中国軍の航空機は、近年、日本周辺での活動を活発化させていますが、昨年、8月には中国軍の爆撃機6機が紀伊半島沖まで飛行しています。 一般に、爆撃機やその派生型は、電子偵察や哨戒に利用されることが多く、そうした機体が単機で日本列島周辺を飛行することはロシアも度々行っていますが…
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8月18
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2018/08/18【中国製通信機器の使用制限で日本政府も協力を】
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トランプ政権は、米国政府機関で中国の大手通信機器メーカーの製品を使用することを禁止しました(※)。 対象となるメーカーはZTEや華為技術と見られ、これらの企業は予てから中国人民解放軍との繋がりが指摘されていました。 これに対し、マスコミの多くは、今回の使用禁止措置を、情報漏えいの防止など安全保障上の理由というよりは、トランプ政権が中国との貿易戦争の一環として中国に圧力を掛けることに目的が…
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8月17
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2018/08/17【国連改革の断行を】
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日本の国連分担金が、中国に抜かれ3位に転落することになりました。 国連分担金は、3年毎にGNPなどの指標をもとに算出されるので、中国のGDPの値が正しいとすれば、日本が3位になってもおかしくはありません。 ただ、日本は、長年、米国に次いで2位の規模の負担金を拠出いるにもかかわらず、国連で分担金額に見合った地位や発言力を持っているとは言えません。 国連外交が上手くなかったということでしょ…
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8月16
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2018/08/16【反戦が行き過ぎれば国が亡ぶ】
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終戦の日に前後して、先の大戦を通して戦争の悲惨さを伝えるイベントなどが各地で開催されます。 先の大戦で日本は3百万人以上が犠牲となり、老若男女、たいへん多くの方が筆舌に尽くしがたい苦しい体験をしました。 そうした戦争の悲惨さを伝えるにあたり、戦争を経験した方の多くは、「二度と戦争を起こしてはならない」、「戦争だけはやってはいけない」と語っておられます。 まったくその通りだと思いますし、平和…
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8月11
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2018/08/11【総裁選では憲法9条改正の議論を】
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自民党の石破元幹事長が次期総裁選への出馬を正式に表明しました。 石破氏は、出馬に当たり「正直で公正、そして、謙虚で丁寧な政治をつくりたい」と述べました。 事実上、我が国の総理大臣を決める総裁選で、政治の理念として「正直で公正」などと言う至極当り前なことを掲げざるを得ない政治状況に少なからず残念な気持ちになります。 石破氏の政治姿勢やその主張全てに賛同する訳ではありませんが、石破氏は憲法…
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8月06
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2018/08/06【米国を凌駕する中国の極超音速兵器】
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中国は、極超音速飛翔体の発射試験に成功したと発表しました。 極超音速飛翔体とは、従来の戦闘機やミサイルの最大飛行速度である音速を遥かに超えるという意味でそう呼ばれています。 弾道ミサイルの飛行速度は最大マッハ10程度にも及びますが、弾道ミサイルという名が示す通り、基本的には弾道軌道をたどるので自由な軌道変更ができないため、着弾地点の予測が比較的容易です。 対して、極超音速飛翔体は自由な…