航空自衛隊に女性の戦闘機パイロットが誕生したとして話題になっています。
女性の護衛艦長の誕生と並んで、自衛隊史上、エポックメイキングな出来事の1つではないでしょうか。
男女共同参画の推進など政策的な思惑があるにせよ、装備の進化や戦術の変化により、男性に比べて体力的に劣る女性でも、男性と遜色のない任務遂行能力を発揮できるようになったことが今回の女性パイロットの誕生につながったようです。
もともと、第二次世界大戦中には、女性のエースパイロットも誕生していたのですから、女性に戦闘機パイロットの適性は無いということもないはずです。
もちろん、ご本人の努力は男性以上だったはずですから、深く敬意を表したいと思います。
ただ、戦いの常道として「敵の象徴的な存在は、真っ先に潰して相手の士気を削ぐ」という考え方があります。
もしも有事となった場合、潜入スパイが搭乗を監視していたり、無線内容を傍受したりして、女性パイロットを狙って集中的に攻撃してくることも考えられます。
そうなると、女性パイロットを守るために、作戦に対して想定を超える制約が生じることも考えられます。
ですから、自衛隊には搭乗の秘密の保持の厳格化と共に、女性パイロットには相手の攻撃を跳ね除けるだけの高い技量が求められますし、任務遂行時には男女の別を問わないタフな精神力が隊内には求められるかもしれません。
いずれにせよ、女性に対しても、進みたい道があれば、その道を開いてあげることは必要です。
その際、なぜ性差が存在するのかという視点や、男女それぞれの特質を生かして協力してより良いものを生み出すという視点を忘れてはならないと考えます。