外交・国防・安全保障
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6月24
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2018/06/24【アジアは緊張緩和の流れにあるのか?】
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23日に沖縄は慰霊の日を迎え、戦没者追悼式が開かれました。 亡くなられた数多くの御英霊に心より哀悼の意を捧げたいと思います。 式では、沖縄県の翁長知事が平和宣言を行い、その中で米軍普天間基地の辺野古移設を進める政府を「アジアの緊張緩和の流れにも逆行している」と批判しました。 アジアに「緊張緩和の流れ」があるとすれば、それは先の米朝首脳会談で注目を集めた北朝鮮問題ですが、沖縄の米軍基地は北朝…
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6月23
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2018/06/23【日本は米大統領の真意を理解して行動を】
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政府は、北朝鮮による弾道ミサイルの発射を想定した避難訓練の実施を当面見送ると発表しました。 米朝首脳会談で北朝鮮による弾道ミサイルの発射実験の脅威は曲がりなりにも遠退き、今回は米国と歩調を合わせる形で実施を見送るというのは理解できます。 一方で政府は、北朝鮮による弾道ミサイルの発射を想定した陸上型弾道ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」の配備準備を予定通り進めるとしています。 イ…
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6月21
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2018/06/21【台湾は日本に期待している】
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台湾の蔡英文総統が、先般の大阪府北部の地震について、SNSで日本に対しお見舞いの言葉を寄せました。 この蔡総統の日本に対する気遣いは特筆すべきものがあります。 これは、裏を返せばそれだけ台湾が日本を頼りにしていることですし、台湾が如何に苦しい状況におかれているということでもあるのではないでしょうか。 なぜならば、先月には、大陸側政府である中国の外交攻勢で、アフリカ大陸で台湾と国交関係を…
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6月20
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2018/06/20【宇宙空間での勝敗は全体の帰趨を決す】
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米朝首脳会談が行われたその日、種子島から情報収集衛星が打ち上げられ、軌道投入に成功しました。 日本の情報収集衛星は7基が稼働中とされ、政府は、今後、情報収集衛星からの通信データを中継する衛星を含め10基体制とする予定です。 事実上の偵察衛星である情報収集衛星は、10基体制として統合的に運用することで、日本独自の情報収集能力が高まることに繋がります。 一方、世界に目を向ければ、トランプ大…
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6月19
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2018/06/19【拉致問題にどう取り組むか】
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北朝鮮による拉致問題について、日本政府は拉致被害者全員の帰国を前提に交渉にあたるとしています。 こうした方針は、主権国家であれば当然と言えます。 他方、拉致事件の発生から約40年が経過し、拉致被害者の方が既に現地で亡くなっていることも可能性としては残念ながらあるでしょうし、北朝鮮での生活がある以上、本人の意思で帰国を拒んでいることも考えられます。 もちろん、洗脳されていることも考えられます…
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6月18
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2018/06/18【日朝首脳会談の真相が明らかに】
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日朝首脳会談から5日以上経ち、会談に対するマスコミの評価も固まってきたようです。 北朝鮮は、体制保証を取り付け、非核化は段階的に行うとし、米韓合同軍事演習の中止までも転がり込みました。 対する米国は、北朝鮮の非核化の意思を確認したに留まり、何ら具体的な成果は無かったとされます。 ですから、マスコミの評価はしたたかな北朝鮮が勝利したと伝えています。 ここで疑問なのは、なぜトランプ大統領…
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6月15
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2018/06/15【他国頼みの日本の取るべき道】
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米朝会談後の記者会見でトランプ大統領は、米韓合同軍事演習の中止の可能性について言及しました。 これを受けて韓国の文大統領も、中止を慎重に検討するとし、中止に反対する姿勢を示しませんでした。 北朝鮮の金委員長を完全に信頼していいのか分からない中、安全保障に直結する軍事演習を中止することは非常に危険な判断であると言わざるを得ません。 ただ、トランプ大統領は、軍事演習の中止を北朝鮮とのデ…
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6月13
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2018/06/14【米朝首脳会談の奥にある人権問題】
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今回の米朝首脳会談では、幾つかの論点に注目が集まりました。 米国にとっては非核化、北朝鮮にとっては体制保証、韓国にとっては朝鮮戦争の終結、そして、日本にとっては拉致問題などに最も関心が集まったのではないでしょうか。 確かにどれも重要な論点ですが、忘れてならないのは抑圧された2千万人以上にものぼる北朝鮮国民の存在です。 トランプ大統領は、今回の会談で北朝鮮の体制保証を約束したと伝えられていま…
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6月13
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2018/06/13【苦しむ北国民を忘れてはならない】
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世界が注目する中で米朝首脳会談が行われました。 会談後に、合意文書が交わされましたが、具体的な内容に乏しく、非核化などの行方は今後の交渉に委ねられることになりました。 今回の会談は、トランプ大統領による金正恩委員長の人物評価の機会という意味合いもあったようですが、会談後、トランプ大統領は金委員長を賢い人物と評したと伝えられているものの、百戦錬磨の交渉人という側面を持つトランプ大統領による本当…
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6月12
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2018/06/13【交渉の行方に予断を持たない】
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世界が注目する中で米朝首脳会談が行われ、合意文書が交わされました。 記者団の前での両首脳の発言や合意文書には友好的な言葉が並び、マスコミの多くも米朝融和を伝えています。 日本のマスコミの中にも、「今回の米朝会談を見ると一年前までは米朝の軍事衝突が差し迫っていたことが信じられない」と伝えるところもあります。 トランプ大統領の言動や米軍の配置を見れば、米国が軍事的な選択肢を排除していなかったこ…