台湾の蔡英文総統が、先般の大阪府北部の地震について、SNSで日本に対しお見舞いの言葉を寄せました。
この蔡総統の日本に対する気遣いは特筆すべきものがあります。
これは、裏を返せばそれだけ台湾が日本を頼りにしていることですし、台湾が如何に苦しい状況におかれているということでもあるのではないでしょうか。
なぜならば、先月には、大陸側政府である中国の外交攻勢で、アフリカ大陸で台湾と国交関係を持つ国はとうとうスワジランド1国になってしまいましたし、中台の経済面でも中国は台湾の経済界の取り込みを進めています。
トランプ政権の誕生で、軍事面を含め台湾支援に追い風にはなっていますが、それでもまだ、台湾が求める全てを米国が与えようとしている訳ではありません。
日本は、台湾の旧宗主国でありながら、40年以上前に台湾と外交関係を断ち中国との国交を回復しました。
これに関しては、大局に立った判断で致し方なかったとの評価がありますし、ある意味で日本は台湾を見捨てたともいう見方もあります。
ですから、今からでも日本は同じ自由と民主主義の価値観を持つ国である台湾との関係強化を図る方法を模索すべきではないでしょうか。
台湾との関係では、日本は常に中国の顔色を伺ってばかりいます。
一方、米国は、台湾に軍事支援をしつつも中国との関係を維持しているのですから、要は日本の外交力が問われるということです。
台湾への支援は、中国を牽制するためのカードにもなるということです。
そして、将来的には、正式に台湾との国交回復を目指すべきではないでしょうか。
日本が台湾との外交関係を強めれば、台湾との外交関係を結んでいる18ヶ国への強力な援護になるのではないでしょうか。