政府は、北朝鮮による弾道ミサイルの発射を想定した避難訓練の実施を当面見送ると発表しました。
米朝首脳会談で北朝鮮による弾道ミサイルの発射実験の脅威は曲がりなりにも遠退き、今回は米国と歩調を合わせる形で実施を見送るというのは理解できます。
一方で政府は、北朝鮮による弾道ミサイルの発射を想定した陸上型弾道ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」の配備準備を予定通り進めるとしています。
イージス・アショアは設備が大掛かりであり、情勢の変化に応じて機敏に配備を止めたり進めたりすることができないので、将来を見越して予め配備を進めるということは理解できない訳ではありませんが、避難訓練の延期とは真逆の対応に見えます。
また、今月には金融庁が、国内の金融機関に対し、朝鮮への不正送金などが疑われる日本と北朝鮮の合弁企業と取り引きがないか報告を求める命令を出しています(※)。
国連決議に基づき北朝鮮への圧力を高める措置ですが、なぜ北朝鮮が弾道ミサイルや核の実験を繰り返していた時期にこうした命令を出していなかったのか、なぜ今更圧力を強化するのか、疑問を感じずにはいられません。
こうした政府の北朝鮮への対応にはチグハグな印象が拭えません。
北朝鮮問題に関しては、現在の外交力や軍事力では日本一国で対処ができないのが実情です。
少なくとも米国は、米朝首脳会談以降、北朝鮮への圧力を強化する動きはしていないのですから、もっと米国と連携すべきではないでしょうか。
幸福の科学の大川隆法総裁によれば、トランプ大統領によって北朝鮮に劇的な転換点がもたらされようとしているとのことです。
安倍首相は、何度もトランプ大統領と会談を重ねていますが、トランプ大統領の真意を今一度確認し、米国と歩調を合わせて北朝鮮問題に対処すべきではないでしょうか。
そして、避難訓練やイージス・アショアは、むしろ拡大する中国の脅威に対して必要であると強調すべきではないでしょうか。
※:6月22日付NHKニュースhttps://www3.nhk.or.jp/news/html/20180622/k10011491071000.html?utm_int=news-business_contents_list-items_013
【参考】:大川隆法著『米朝会談後の外交戦略 チャーチルの霊言』幸福の科学出版http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=2050