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2018/10/06【日本も航行の自由作戦を】

 中国が国際法に反して主権を主張している南シナ海の人工島周辺で、米軍は度々「航行の自由」作戦を実施しています。

 過日、作戦を実施した米駆逐艦に対し、中国は自国の駆逐艦を異常接近させて威嚇しました。

 米軍の行動は国際法上認められる正当なものですが、中国は一歩も引かない構えです。

 
 中国の人工島は複数あり、それぞれに大型機が離着陸可能な滑走路と格納庫、レーダー設備、対空・対艦兵器などが配備されていると見られ、大規模な軍事化が進んでいます。

 これらの人工島は、オバマ政権下で急速に整備され、当時、米中首脳会談の席でも取り上げられましたが、何ら解決策は見出されませんでした。

 それどころか、習近平主席は「人工島を軍事化しない」と嘘をつき、オバマ大統領はまんまと騙された形になっています。
 

 このようにオバマ大統領のまさに負の遺産とも言える現在の南シナ海情勢ですが、トランプ政権は、中国に対し厳しい姿勢で臨んでいます。
 

 米軍も、中国軍の威嚇に対して一歩も引かない構えで、中国への警告のために南シナ海で大規模な軍事演習を計画しているとされます(※)。

 もともと米軍は、各国に対し航行の自由作戦に参加することを求めているので、日本もこうした演習や航行の自由作戦に参加することを真剣に考えるべき時に来ているのではないでしょうか。

 なぜならば、南シナ海は、日本が帰属問題に直接関わらないとしても、日本にとって海の大動脈なので、その意味で南シナ海問題は日本も当事者と言えるからです。

 国際社会がこぞって航行の自由作戦に参加すれば、中国もむやみにに強硬な手段に出れなくなる可能性もあります。

 ※:10月4日付CNNニュースhttps://www.cnn.co.jp/usa/35126536.html