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2018/08/29【中国によるウイグル民族の弾圧に目を向けるべき】

 幸福実現党の及川外務局長が国連の人種差別撤廃委員会で、中国によるウイグル民族への弾圧についてスピーチをしました(※)。

 その中で、及川氏は、中国政府によるウイグル民族に対する過酷な弾圧の実態を明らかにし、強制収容されている人数は、最大300万人にものぼるとしています。

 第二次世界大戦の終戦時にナチスが強制収容していた人数が71万人ですから、数字を見る限りナチス以上の弾圧が行われていることになります。

 中国政府は、弾圧の事実を認めておらず、テロとの戦いと称してイスラム過激派とその予備軍を取り締まっているとしています。

 しかし、もともと、ウイグル自治区は東トルキスタンという独立国だったのであり、1949年に中国が占領したものです。

 ですから、ウイグル民族の抵抗運動は、他のイスラム過激派によるテロとは一線を画すものなのです。
 

 中国は、第二次世界大戦後も、ウイグルをはじめチベットなどを侵略し、人々の自由を奪ってきたということです。
 

 及川氏らのスピーチを受けて、海外のマスコミは、ウイグル問題を大きく取り上げたとのことですが、この問題に対する日本のマスコミの扱いは大きくありません。
 

 日本政府の扱いも、米国政府がはっきりと中国の対応に懸念を示しているのに比べると、中国政府の顔色をうかがってているように思えてなりません。
 

 私たちは、中国による大規模な人権弾圧の実態に目を向けるべきですし、日本政府も、ウイグル民族の弾圧だけでなく、東トルキスタンの占領そのものも取り上げて批判すべきではないでしょうか。

※:8月24日付The Liberty Web https://the-liberty.com/article.php?item_id=14824