宗教団体が「信教の自由」を盾にして不当に利権を得ていると批判するマスコミがあり大変驚きました。
その背景には、一部では憲法で認められた信教の自由を悪用しているような団体もあるのかもしれません。
そうした団体があるとすれば自らを戒める必要があります。
しかし、宗教には公益性があり神聖なものとの考えがあり、その考えに基づき俗界の権力から宗教の神聖さを守るために憲法で「信教の自由」が既定されているのです。
こうした考え方は、人類の長い歴史の中で培われてきたものであり、多くの国々で採用されています。
そして、「信教の自由」がまずあって、その言論の自由を守るために、「言論の自由」や「表現の自由」が生まれてきたことを忘れてはなりません。
ですから、もしも、「信教の自由」に制限を加えるよう主張するマスコミがあるとすれば、「言論の自由」や「表現の自由」の制限を主張しているようなものではないでしょうか。
それは、マスコミ自らの存在否定にも繋がります。
現代では、「言論の自由」や「表現の自由」を盾に、誹謗中傷の類や、一方的で偏見に満ちた記事を、ジャーナリズムと称して載せるマスコミが一部にあります。
そうしたマスコミには、本来のジャーナリズムの精神に立ち返って、公正かつ事実に基づく記事を発信してほしいと思います。
※:8月29日付The Liberty Web https://the-liberty.com/article.php?item_id=14835