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2017/06/01【憲法9条はこのままでいいのですか?】

 河野元衆議院議長は、安倍首相が示した憲法改正案を批判し、「憲法改正の必要はない」という考えを示しました(※)。

 河野氏は、衆議院議長に就任する前は自民党総裁を務めるなど、かつては政界の重鎮の一人と目されていましたが、その後、証拠が無いにもかかわらず韓国側の求めに応じていわゆる従軍慰安婦を認めた河野談話を発表するなど、自虐史観を持つ左翼的な人物として知られています。

 その河野氏が、自衛隊の存在に関して憲法は「このままでも国民の皆さんは納得している」としていますが、最近の各世論調査を見ても、憲法改正を求める国民の声は小さくありません。

 憲法改正を謳って結党した自民党の元総裁である氏ではありますが、あたかも国民のほとんどが憲法改正に反対しているかのような印象操作をするかのような言動は、改憲反対派の常套手段のような気がして、違和感を覚えるものです。

 私も安倍首相の改憲案には反対ですが、それは第9条を全面的に改正すべきと考えるからです。
戦後70年間、日本の平和が曲がりなりにも保たれてきたのは、第9条があったからではなく、自衛隊が存在し、日米同盟があったからに他ならないからです。

 現行憲法は外国が「平和を愛する諸国民」であるという前提で作られていますが、それでは悪意を持って日本を侵略しようと企む国が現れた場合に日本を守ることはできません。

 つまり、「小手先だけの憲法改正」ではなく、正々堂々と第9条の全面改正を目指すべきではないでしょうか。

※:5月31日付産経新聞http://www.sankei.com/politics/news/170531/plt1705310039-n1.html