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2016/10/03【本当に英霊に感謝する心を持っているのはどちらか】

 衆議院予算委員会で、稲田防衛相が民進党の辻元議員の追及を受けて涙ぐむように見えた場面があり話題となりました(※)。
 

 辻元氏は、稲田氏に対し、「『(自国のために)命をささげた方に感謝の心を表すことのできない国家ではなりません』と言っているにもかかわらず、(今年8月15日の全国戦没者追悼式を)欠席するのは言行不一致ではないかと思いますよ」と追及され、稲田氏は、「私的は指摘として受け止めたい」と対応しました。
 

 稲田氏をことさらに擁護する気持ちはありませんが、日ごろから、国のために命を捧げた英霊に感謝する気持ちを大切にしてきた稲田氏だけに、その気持ちを否定するかのような物言いをされて悔しかったのでしょう。
 

 ただ、今回、稲田氏が全国戦没者追悼式を欠席したのは、アフリカのジブチに派遣されている自衛隊を視察するために離日していたためでしたが、その視察の裏の理由として、毎年8月15日に靖国神社を参拝している稲田氏が、閣僚として参拝すると国内外で批判が上がることを恐れてのことと見られています。
 

 ですから、稲田氏は中韓に気兼ねすることなく堂々と8月15日に靖国神社を参拝すれば良かったのではないかと思います。
そうすれば、全国戦没者追悼式にも出席できたのです。
ここにも、従来の政治家の枠を抜け出せない稲田氏の限界が感じられます。

 また、辻元氏については、稲田氏の全国戦没者追悼式の欠席を批判できるほど、自国のために命をささげた英霊に対し感謝の心を表してきたというイメージはありません。
社民党からの転身と言う出自からも分かる通り、むしろ自虐史観にシンパシーを感じているのではないでしょうか。

 だとすれば、今回の追及も批判のための批判でしかなく、国会議論の劣化とも言えるのではないでしょうか。

 やはり今回の一件でも、国会には幸福実現党の政治家が必要であることを物語っています。

※:9月30日付産経新聞http://www.sankei.com/politics/news/160930/plt1609300037-n1.html