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2016/06/29 【鳩山氏にAIIB顧問就任を要請する中国の思惑】

 中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)は、鳩山元首相に顧問役として就任するよう調整していることを明らかにしました。
鳩山氏側は、就任要請を受ける意向を表明しています。

 AIIBは、融資の決定に当たり中国の裁量権が大きく、投資案件に中国の政治的な意向が強く反映されるのではないかとして、融資の透明性の確保に懸念が持たれています。こうしたこともあって、日本政府はAIIBには参加していません。

 にもかかわらず、AIIBが親中の鳩山氏に顧問への就任を打診するということからも、中国の政治的な思惑がありありと感じられます。

 AIIBの顧問への就任は個人の自由かもしれませんが、鳩山氏は日本国元首相と言うある意味で公人でもあるので、就任には慎重を期すべきではないでしょうか。
場合によって、日本政府は就任を拒否することを促すべきかもしれません。

 そうでなければ、日本はAIIBに出資することなく、中枢に人材を送り込むことができる訳ですから、鳩山氏の顧問就任はAIIBの実情を探る上で好機かもしれませんが、外国から「loopy」とまで言われた鳩山氏のことですから、多くは期待できません。
 

 鳩山氏は、これまでも政府の要請を無視して「南京大虐殺」や「従軍慰安婦」などの歴史の捏造を肯定したり、制裁下のイランやロシアを訪問して政治利用されたりしてきました。
それに何よりも、普天間基地移設問題がこじれた原因を作った人物であり、中東での身勝手な発言など、近年、外交上のトラブルメーカーとして、高名です。
 

 こうした人物が一時期でも我が国の首相であったのですから残念でなりませんし、その鳩山氏をリーダーにふさわしいとして首相に担ぎ上げたのは、他ならぬ民主党(今の民進党)の国会議員の方々であったことを、日本国民は永年に渡って忘れることはできません。