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2016/06/07【北朝鮮の脅威も選挙の争点に】

 NHKが北朝鮮政権中枢の内情を収めた機密ファイルを入手し、その内容を分析した番組を放送しました(※)。
ファイルが本物かどうか最終的に確定する手立てはありませんが、専門家によると本物の可能性が高いとのことです。

 そのファイルの中に北朝鮮の核開発に関する記述があり、核開発進める理由として、金正恩氏の実績として求心力を高めることと、経済が逼迫する状況で国防力を維持するために経済的である旨を上げていました。

 これらが事実であるとすると、北朝鮮が核開発を放棄することはやはり考え辛いことが分かります。
北朝鮮は、体制維持のために核が必要と考えているということであり、将来はその核を梃にして外国から経済的な見返りを得ようとすることが容易に想像できます。

 日本では、7月の参院選に向けて実質的な選挙戦がスタートしていますが、北朝鮮による4度目の核実験から半年近くが経ち、のど元過ぎれば何とやらで、北朝鮮の脅威への対処は選挙の争点からほぼ消えています。

 自公からは安全保障関連を争点から隠したい思惑を感じますし、民共に至っては北朝鮮の脅威を無視するかのように安保法制の廃止を訴えています。

 中国の脅威ももちろんですが、北朝鮮の脅威についても、今回の参院選の争点として、逃げずに取り上げるべきです。

※:6月5日放送NHKスペシャル「スクープドキュメント 北朝鮮“機密ファイル” 知られざる国家の内幕」