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2016/06/06【恐怖は日本人にとっても米国人にとっても同じ】

 沖縄で米兵が酒に酔って事故を起こし逮捕されたとして多くのマスコミが報道しています。
在沖縄米軍では、女性を遺棄したとして米軍族が逮捕された事件を受け綱紀粛正を図るため、基地外での飲酒などを禁止しているさなかでの出来事であり、各方面から批判の声があがっています。

 飲酒運転は重大な事故に繋がる恐れがあるため、例え事故を起こさなくても米軍人に限らず許されるものではありません。

 ただ、こうした事件・事故をもって直ちに在日米軍撤退を求めることは地域の安全保障を危機にさらすものです。

 先の米軍族による女性の死体遺棄事件でも、事件が起こった周辺には日本人だけでなく米軍の関係者やその家族も生活しており、異常な犯罪者に対する恐怖は、日本人だけでなく在沖縄の米国人にとっても同じです。

 ですから、これらの事件は駐留している米軍の関係者が起こしたことは事実ですが、犯罪者は犯罪者として冷静に考える必要があるのではないでしょうか。
実際、元在沖縄米海兵隊幹部のロバート・D・エルドリッヂ氏によれば、米軍関係者の人口当たりの刑法犯の比率は、沖縄全体の同じ比率よりも低いとのことです(※)。
従って、駐留米軍がいるからと言って、治安が悪化している訳ではないのです。

 むしろ、安全保障の観点からは、在日米軍が存在することが、日本を侵略することを目論む国に対する抑止力となって平和に寄与しているという事実を忘れてはなりません。

※:ロバート・D・エルドリッヂ×釈量子著『一緒に考えよう! 沖縄』幸福の科学出版http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1667