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2016/03/03【トランプ氏、クリントン氏に勢い】

 米大統領選の予備選・スパーチューズデーで、与党民主党はクリントン氏、野党共和党はトランプ氏が、それぞれ7州で勝利し、大統領候補の指名獲得に前進しました。

 スパーチューズデーとは、民主共和両党の米大統領選の予備選や党員集会が1日にそれぞれ11州で行われることからその名が付いたもので、毎回、スパーチューズデーの結果を受けて、予備選から撤退を表明する候補者が多いことで知られています。

 過激な発言で注目を集めるトランプ氏は、共和党の中では反主流派と位置付けられるので、当初、指名獲得は難しいと思われていましたが、ここにきてトランプ氏の指名獲得がいよいよ現実的になってきました。

 一方、民主党は、クリントン氏とサンダース氏が接戦を繰り広げてきましたが、ここに来てクリントン氏がサンダース氏を突き放す展開となっています。
サンダース氏は、社会主義的な政策を前面に押し出して選挙戦を行い、若者がその躍進を担ってきましたが、思いのほか他の層に浸透しなかったようです。
さすが「自由の国、アメリカ」と言われるだけあって、社会主義的な政策に対して米国民の間には拒否反応が出ているのかと思ったのですが、クリントン氏も、当初、勢いのあったサンダース氏の主張に引きずられる形で、主張がどんどん左に寄ってきているようです。

 今までにない形で展開する米大統領レースですが、誰が大統領になるかによって日本への影響も変わってきます。
引き続き注目していきたいと思います。