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2014/12/25【原発再稼動が必要という状況に変わりはない】

 日本海側で初めてメタンハイドレートのサンプル採取に成功しました(※)。
これは、経済産業省資源エネルギー庁が行っていたもので、昨年、既に太平洋側ではガスの採取に成功していましたが、今回、新潟県沖と、秋田県・山形県沖の海底でそれぞれ採取に成功しました。

 メタンハイドレートは水とメタンガスが主成分であり、メタンガスは北米などで注目を浴びたシェールガスと同様です。
メタンハイドレートからメタンガスを大量に採取できるようになれば、日本が資源産出国になるということであり喜ばしいと言えます。

 一方で、北米などでのシェール革命はバブルの様相も呈していることからも、メタンハイドレートの採掘も、商業的に成り立つように技術面で地歩を固める必要があります。
中国なども南シナ海などでメタンハドレートの採取を目指しているとされているので、日本もそうした国々に先駆けて技術を確立することは日本の優位を保つためにも重要です。

 しかし、メタンハイドレートは、日本周辺でどの程度埋蔵されているのか調査が始まったばかりですので、商業的に軌道に乗るのはまだまだ先のようです。

 現在、日本の電力の8割以上を火力発電で賄っていますが、それは電力の8割が継続的に外国からの輸入を必要とする化石燃料によって賄われているということです。
やはり、日本にとっては、原発の再稼動の必要があるという状況に変わりがありません。

※:12月25日付産経新聞http://www.sankei.com/economy/news/141225/ecn1412250014-n1.html