9月
08

2014/09/07【無人機導入の有効性】

日米が共同利用している青森県の三沢基地に、現在、米軍の無人偵察機2機が一時的に配備されています。

9月7日に行われた三沢基地航空祭では、この無人偵察機「グローバルホーク」が一般に展示されました(※)。

 

グローバルホークは、武装を有しておらず、主に地上の様子を様々な搭載機器で偵察することを任務としています。

一般に無人機は、人間であるパイロットが搭乗するが故の制約が無いため、機体を簡素化できる上、長時間にわたって在空することが可能です。

また、偵察衛星に比べると、地球表面に近いためより詳細な情報を収集できますし、決まった軌道を周回する訳ではないので特定のエリアを集中的に偵察することができます。

 
現在、自衛隊ではこのグローバルホークを念頭に、無人偵察機の導入を検討しています。

本来は、日本でもこうした無人機を開発すべきですが、東シナ海などで活動を活発化させている中国軍や、弾道ミサイルの開発を続けている北朝鮮の動向を把握する上で、グローバルホークの配備はたいへん有効です。

 
一方で、こうした無人機の運用を安全性の面で危惧する声も聴かれます。

確かに、空を飛ぶ以上、あらゆる航空機が絶対安全とは言いきれませんが、既にたくさんの運用実績を積み上げているグローバルホークだけを取り立てて不安視する必要は無いのではないでしょうか。
無人機の導入は、自衛隊員の負担を減らすことにも繋がります。

グローバルホークの円滑な導入が待たれます。
※:9月7日付産経新聞http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140907/plc14090718480004-n1.htm