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2014/05/24【今、ウイグルで何が起こっているのか】

中国ウイグル自治区のウルムチで爆発事件が起き、30人以上が死亡し多数のけが人が出ている模様です。

中国政府は、事実上ウイグル族によるテロ事件と断定し、ウイグル族などの少数民族への締め付けを強めています。

中国政府の発表のどこまでが真実なのか判断できませんが、今回の事件が多数の一般市民を無差別に狙ったテロであるならば許されるものではありません。

しかし、中国政府は、今回の事件を世界各地で問題となっているイスラム過激派によるテロ事件になぞらえて、自らもテロとの戦いに直面しているということをアピールしていますが、過去、中国政府がウイグル族に対して行ってきた人権を無視した過酷な弾圧を見れば、中国政府に反発するウイグル族の気持ちも理解できる面があります。

中国政府は、今後一年に渡り当局が考える過激な宗教思想のグループなどを重点的に取り締まることを表明していますが、中国共産党の思想を力で押し付ける形で少数民族に対する締め付けを強めれば、増々反発が強まることが予想されます。

中国では、報道も共産党の統制下にあり、こうした弾圧の詳細は国外になかなか漏れてきませんが、世界は中国政府が少数民族に対してどのような統治を行うのか注視する必要があります。

日本を含め世界は、中国に対して遠慮しているように映りますが、必要があれば国連の場などで中国を強く糾弾すべきではないでしょうか。

そして、中国により侵略されたウイグルやチベットなどの解放を促すべきです。