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2014/05/10【日本も国を守るという強固な意志を】

中国の海洋戦略は、相手が強硬な手段に出ないと見ると、自らは強硬な姿勢を改めようとはしません。

中国は、ベトナムと領有権を争っている南シナ海の西沙諸島近海で、一方的に石油の試掘を開始しました。

艦船の規模で優勢な中国は、中止を求めるベトナム側の要求を無視し、当該海域でベトナムの公船に中国側の公船が体当たりするという、力による威嚇を強めています。

こうした国際法を無視した中国による一方的な資源開発は、東シナ海でも行われています。

中国は、日中中間線よりも日本側の資源を採取している可能性のあるガス田で、日本側の中止要求を無視して現在も天然ガスの採掘を続けています。

中国は、採掘を開始した当時、ことを荒立てたくない日本の事情を見透かしていたと言えます。

また、中国は、沿岸警備能力や海軍力で劣るフィリピンに対しても、南沙諸島周辺などで圧力を強めています。

こうしたことからも、中国に悪を犯させないようにするために、十分な国防力を備えて国を守るという強固な意志を示すことが如何に大切であるかが分かります。

更に、中国は、各地で周辺国と摩擦を生じさせていますが、中国が恐れているのは、こうした周辺国が連携することです。

中国の覇権的な海洋進出により脅威を受けている国々で連携する枠組みを構築してはどうでしょうか。