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2014/03/28【ようやく発足した“サイバー防衛隊”】

インターネットなどのサイバー空間の防衛を担う自衛隊の専門部隊が発足しました(※)。

近年、サイバー空間は、陸海空、宇宙に次ぐ第5の戦場と位置付けられており、平時においても、防衛関連分野だけでなく、民間企業や公官庁なども攻撃にさらされています。

今回の部隊発足で、日本もようやくサイバー空間の防衛に動き出したと言えます。

しかし、今回、発足した部隊の規模は90人程度とされ、諸外国に比べて大きく見劣りする感は否めません

例えば、中国は、「ネット藍軍」と呼ばれるサイバー部隊があり、規模は5万人とも言われていますし、サイバー攻撃を民間のハッカーに委託しているという指摘もあります。

また、米国は、能力を高める中国などを念頭に、国防省に属するサイバー司令部の規模を、900人規模から4000人に増やすとのことです。

更に、北朝鮮もサイバー戦能力を高めており、昨年、韓国のテレビ局や金融機関のコンピューターが一斉に障害を起こして韓国国内が混乱しましたが、これは北朝鮮によるサイバー攻撃と見られています。

このように、サイバー空間は戦況を大きく左右する要素となりつつあり、各国はこぞって力を入れています。

自衛隊の現場の方々も十分理解されているとは思いますが、今後、日本も、サイバー防衛力を高めるため、規模のみならず質の向上を図っていく必要があります。

政府は、人材育成など必要な策を早急に講じる必要があります。

※:3月26日付読売新聞http://www.yomiuri.co.jp/net/news0/politics/20140326-OYT1T00386.htm