12月
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2013/12/04【韓国は現実的な脅威が何かを認識すべき】

北朝鮮の事実上のナンバー2とされる人物が失脚したとの報道があります(※)。

その人物とは張成沢氏で、経済面を取りしきり、金正恩第一書記の後見人と目されていました。

張氏の失脚が事実であれば、今後、張氏と対立していたとされる軍強硬派の発言力が増し、韓国や日米との軍事的な緊張が高まる可能性があります。

目下のところ北朝鮮軍に特異な動きは無いようですが、韓国は、現実的な自国への脅威が何であるかを改めて認識する必要があるのではないでしょうか。

韓国は、過日、次期戦闘機として内定していたF-15の改良型の調達を白紙に戻し、ステルス戦闘機であるF-35に事実上絞った選定に入りました。

その理由は、日本などがステルス戦闘機の導入を進めているからとのことです。

また、韓国軍は、既にイージス艦といった大型の海軍艦艇や、外国から最新鋭の潜水艦を導入しつつあります。

しかし、こうした装備は高価であるとともに確かに高性能ですが、はたして北朝鮮軍との戦闘の際にどの程度有効に機能するのか、国内からも疑問の声が上がっています。

実際、11月には、韓国軍幹部が、韓国と北朝鮮が戦争になり韓国側に米軍の加勢が無ければ、韓国は北朝鮮に負けるとの認識を示しています。

韓国は、「日本が導入したから我々も導入する」といった考えではなく、現実的な脅威を見据えて防衛力を高めるべきではないでしょうか。

日本が韓国と軍事衝突を起こすことなど有り得ません。

むしろ、対北朝鮮や対中国を考えた時、米韓同盟を有効に機能させるために、韓国にとって日本の協力は不可欠なはずです。

韓国は、自国の安全保障の観点からも反日的な姿勢を見直すべきです。

※:12月3日付読売新聞http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20131203-OYT1T00894.htm