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2013/08/06【米軍ヘリ墜落で危惧されること】

沖縄本島の米軍施設内に、訓練中の米軍のヘリコプターが墜落しました(※)。

墜落したのは、嘉手納基地所属の米空軍の救難捜索ヘリコプターHH-60とのことです。

HH-60は、世界各国で広く運用されているUH-60の派生型であり、UH-60を基にした機体は、陸海空自衛隊でも各種派生型が計100機以上運用されています。

米軍のHH-60はいわゆるコンバットレスキューと言われる機体で、敵勢力圏下に墜落した自軍のパイロットなどを捜索し救助することを主な目的としています。

今回の墜落原因は発表されていませんが、民間ヘリコプターの飛行に比べれば、HH-60の訓練が過酷なものであることは容易に想像できます。

墜落場所が、米軍施設内であったことは不幸中の幸いと言えるかもしれません。

沖縄では、現在、普天間基地にオスプレイが追加配備されている途上であり、今回のヘリコプター墜落事故で、オスプレイ配備反対運動が強まるだけでなく、在沖縄米軍施設そのものへの反対運動が高まることが懸念されます。

しかし、地政学上、沖縄は安全保障上の要衝です。沖縄はもちろんですが、日本や東アジアの抑止力を維持する必要がある以上、オスプレイや米軍基地は必要という事実に変わりはありません。

一方で、航空機の飛行は、民間機を含め常に墜落などの事故の危険性があることは事実です。

住宅密集地に隣接した普天間基地は早急に辺野古への移転を実現させる必要があります。

※:8月5日付読売新聞http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130805-OYT1T00896.htm?from=ylist