ホンダが、世界最高峰の自動車レースカテゴリーの一つであるF1に復帰すると発表しました(※1)。
ホンダはF1で、自社のエンジンを搭載したマシンが総合優勝を飾るなど一時代を築きましたが、2008年のリーマンショック後に三たび撤退していました。
当時、F1で活躍するホンダの姿は、日本人として誇らしく思った方も多かったと思いますが、記者会見でホンダの伊東社長が語ったように、F1への復帰で日本全体が元気になっていくことを期待したいと思います。
5月17日には、安倍首相が成長戦略の第2弾を発表し、農業改革やインフラ輸出などを柱とする産業競争力強化を打ち出しました(※2)。
アベノミクスの金融緩和による円安・株高で2013年1~3月期のGDP速報値が年率換算で実質3.5%増と高い伸びを示し、経済回復の兆しが見えてきましたが、現在は期待先行の感が否めません。
今後、経済成長を軌道に乗せ持続成長していくためには、消費を減退させる消費税の増税をやめるとともに、日本の新たな基幹となるような次世代産業を育成することがカギとなります。
ホンダは、既にビジネスジェットと言われる小型ジェット機の生産に着手していますが、今後日本企業がものづくりにおいて世界で存在感を発揮するためには、「高付加価値路線」でいくのが賢明です。
高度な技術を必要とする航空宇宙分野は、日本の新たな基幹産業の一つになり得ます。
白物家電に代表されるように、一旦は世界での競争に敗れるかに見えた日本企業ですが、その潜在能力は高いものがあります。
日本企業の新たな躍進に期待したいと思います。
※1:5月16日付読売新聞http://www.yomiuri.co.jp/sports/news/20130516-OYT1T00997.htm
※2:5月17日付産経新聞http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130517/plc13051720520019-n1.htm