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2013/03/10【福島の原発事故で住民にガンが増えることは無い】

間もなく東日本大震災から丸2年を迎えようとしています。

地震や津波により直接被害を受けた方ばかりでなく、福島第一原発の事故の影響で避難を余儀なくされた方など、未だに出口の見えない不安にさいなまれている方が大勢いらっしゃいます。

特に、避難地域でなくても、放射による汚染が心配で、地元に帰りたくても帰れない人はたいへん気の毒です。

こうした心配の背景には、先の民主党政権による科学的な根拠に基づかない強制避難や、放射能の恐怖を煽る報道などがあるのではないでしょうか。

ならば、そうした心配を取り除くのが、政府の役目であり、真っ当なマスコミの役目ではないでしょうか。

2月末に発表された世界保健機関(WHO)の報告では、福島第一原発での事故が住民の健康に与える影響について、ガンが増加する可能性は低いとしています(※)。

また、3月8日に発表された環境省の検査結果では、原発事故があった福島県よりも、それ以外の地域の子供のほうが、甲状腺にしこりやのう胞が多く見つかったとしています。

原発事故初期に放出された放射性ヨウ素は、甲状腺に溜まりやすいのですが、この検査結果も、WHOの報告を裏付けているのではないでしょうか。


私たちは自然界で常に放射線を浴びています。

確かに、放射線は細胞を傷つけガン化させることがあるのですが、人間にはそれを修復する機能が備わっており、通常はガン細胞が増殖することはありません。

線量の放射線は、むしろその修復する機能を活性化することが知られています。

極度に放射線を恐れてストレスを溜めることの方が、体の免疫機能を低下させさ、ガン細胞が増殖するリスクを高めてしまいます。

当時の民主党政権やマスコミの多くは、数ミリシーベルトの被曝で大騒ぎしていましたが、WHOや国連科学委員会、国際放射線防護委員会や国際原子力機関なども、「年間100ミリシーベルト以下の放射線による人体への影響は認められない」としています。

福島の復興を遅らせている要因の一つである放射能への過度な恐怖心を取り除いてあげる必要があります。

政府や、マスコミはこうした事実をもう少し積極的に世の中に示していく必要があるのではないでしょうか。

※:3月1日付読売新聞http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20130228-OYT1T01268.htm