3月
09

2013/03/09【緊迫の度合いを増す朝鮮半島】

国連安全保障理事会は、3月7日、北朝鮮による3度目の核実験を受けて、北朝鮮に対する制裁を大幅に強化する決議案を全会一致で採択しました(※1)。

米国は、「(この制裁は)強力で広範なもの」としていますが、北朝鮮の強力な後ろ盾である中国が、実際にどの程度、実効性のある制裁を実施するかがカギとなります。

今回の国連での制裁決議採択を前にして北朝鮮は、朝鮮戦争の休戦協定を白紙化するという声明を発表しています。

この背景には、国連による制裁決議の動きとともに、11日から予定されている米韓による大規模な合同軍事演習に反対する意図もあるようです。

更に、8日に北朝鮮は、南北相互不可侵に関する合意を破棄すると宣言するとともに、米韓に対抗する形で大規模な軍事演習も実施しています。

対して韓国は、北朝鮮によるいかなる挑発にも報復できるとしています(※2)が、発足したばかりの朴政権は、組閣を完了できないまま国会を閉じており、有事に適切な対応ができるのか不安があります。

このように朝鮮半島の緊張は高まっていますが、日本は朝鮮半島有事を想定した対応を、どの程度まで具体的にシミュレーションしているのでしょうか。

与党は、邦人保護のあり方を検討するプロジェクトチームを立ち上げていますが、先のアルジェリアでの人質事件のようなテロ対策が主眼のようです。

政府は、朝鮮半島有事の際の、邦人救出や韓国支援のあり方を早急に検討し準備を整えておく必要があるのではないでしょうか。その際、先月行われた幸福実現党総裁でもあり、幸福の科学グループの大川隆法総裁が行った未来透視リーディングが大いに参考になるはずです(※3)。

※1:3月8日付読売新聞http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20130308-OYT1T00034.htm

※2:3月7日付産経新聞http://sankei.jp.msn.com/world/news/130307/kor13030721140002-n1.htm

※3:「第2次朝鮮戦争が勃発!?」エドガー・ケイシーによる衝撃の未来透視リーディングhttp://www.the-liberty.com/article.php?item_id=5612