11月
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2011/11/30【オウムが植え付けた宗教のイメージ】

11月21日で、オウム真理教の全公判が終了しました。ここで、あらためてオウムにより亡くなった方々のご冥福を祈るとともに、被害にあわれた方々にお見舞い申し上げます。

今回の全公判が終了したことを受けて、TVや新聞などがオウム事件を総括的に報道していますが、オウムは「宗教は基本的におかしいものだ」という十把一絡げのイメージを日本全国に広めました。しかし、宗教は、オウムのように社会にとってマイナスの存在もあれば、社会に貢献している団体もあるように、実際にはその中身は千差万別です。

マスコミは十分に伝えていませんが、1995年2月、オウムによる「假谷さん拉致事件」が起きた際、偶然それを目撃して警察に通報したのは幸福の科学の職員でした。その後、幸福の科学の信者は全国でオウム糾弾デモを展開し、これによって警察の捜査が本格化して地下鉄サリン事件に関するオウム施設の強制捜査につながりました。あのときに、幸福の科学が行動を起こさなければ、捜査が遅れオウムによる被害が拡大した可能性があります。幸福の科学は「オウムと一緒」ではなく「オウムから日本を守った宗教」です。

私は、「宗教は全部一緒」的な情緒的反応が広がることを危惧しています。幸福実現党は、幸福の科学を支持母体としていますが、以前にも述べた通り、一宗一派に偏るつもりはありません。正しい宗教は、個人の心の平安と人格の向上をもたらすとともに、歴史を見てもわかる通り社会全体が向上します。オウムという経験を通じて私たちには正邪を分かつ知恵が必要であることが分かります。