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2011/06/13 【ついに!とうとう!「国防の国難」が始まりました】

【南シナ海:ベトナム海軍、実弾演習へ―対中緊張の恐れ】2011年6月11日 毎日より

ベトナム国営メディアは10日、同国海軍が南シナ海で実弾を使った軍事演習を実施すると伝えた。

ベトナムは南シナ海で海洋探査船が繰り返し中国船舶の妨害を受けたと主張。演習が実施されれば南シナ海で中国との軍事的緊張が高まる恐れがある。

AFP通信は海軍当局者の話として、演習は13日、中部クワンナム省の沖合約40キロの海域で6時間にわたって実施されると報じた。

ベトナム外務省は5月末以来、南シナ海の排他的経済水域(EEZ)内で、同国石油会社の探査船が中国の船舶に何度も妨害行為を受けていると主張。「主権侵害だ」として中国側に繰り返し抗議している。

また今月5日にはハノイとホーチミン市でベトナムとしては異例の市民による反中抗議デモも発生した。

【南シナ海紛糾、膨張中国に自制を求めたい】2011年6月10日 読売 社説より

南シナ海の領有権と海洋権益を巡り、中国と東南アジア諸国との確執が深まっている。中国側に自制を求めたい。

ベトナムの石油探査船が5月下旬、同国中部沖合の南シナ海で、中国の監視船によって、探査用ケーブルを切断された。

ベトナム政府は、現場は同国の排他的経済水域(EEZ)内であるとして、中国に抗議するとともに、損害賠償を求めた。

中国政府は、問題の海域について、「主権と管轄権を有する」と反論したが、一方的な実力行使は許されるものではない。

同じ時期、南シナ海のスプラトリー(南沙)諸島では、フィリピンが領有権を主張する岩礁に、中国側が鉄柱やブイを設置した。

2002年に中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)が署名した「南シナ海行動宣言」では、新たな建造物などの建設は控える、としている。中国の今回の行動はこれに反するものだ。

中国の梁光烈国防相は今週、シンガポールでのアジア安全保障会議で演説し、「中国は南シナ海の平和維持に尽力しており、情勢は安定している」と語った。

ベトナムとフィリピンの国防相が、直ちに反論したのは当然だろう。言行不一致の対応では、国際社会からの信頼は得られまい。

海洋権益を巡り、中国が実力行使に出る背景には、今年から2015年までの5か年計画で、海洋権益の保護と拡大を重視する方針を掲げていることがある。

南シナ海が中国の“内海”になるのを阻むには、ASEANが一致団結することが肝要だ。

ASEANは5月初めの首脳会議で、南シナ海での紛争を話し合いで解決することを規定した「行動宣言」を、法的拘束力を伴う「行動規範」へ格上げするため、協議開始を決めた。中国も「行動規範」の協議に応じるべきである。

南シナ海は日本に原油を運ぶ船舶が航行する要路、シーレーン(海上交通路)が通る海域だ。

ゲーツ米国防長官は先の安保会議で、南シナ海の自由航行権などを守るために、米国が軍事的関与を続けて行くと表明した。

利害を共有する日本も、米国と連携し、ASEAN諸国への支援をさらに強化する必要がある。

引用、以上。

読売の社説にもありますように、南シナ海は日本に原油を運ぶシーレーン(海上交通路)が位置する重要な海域であり、中国は日本に直接的な軍事侵略を行わなくても、南シナ海を中国の海にすれば、日本の息の根を止めることが可能になります。

日本としては、何としても、南シナ海での中国の覇権拡大を食い止めるべく、米国やASEAN諸国と一致団結し、多国間で中国包囲網を強化することが急務です。

しかし、今の民主党政権は、国際情勢にうとく、中国の南シナ海における動きにも、ASEAN諸国との連携についても、全く関心を持っていません。

中国が旧ソ連製の空母「ヴァリャーグ」の 船体をもとに建造している中国初の国産空母がほぼ完成しつつありますが、いよいよ、中国は東シナ海、南シナ海の本格的制圧に乗り出して来ます。

「国防の国難」が始まりました。