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2011/04/26 【「道路、鉄道に堤防機能を」宮城知事提案復興構想会議】

【「道路、鉄道に堤防機能を」宮城知事提案復興構想会議】2011年4月24日 朝日より

東日本大震災の復興プランを練る菅直人首相の諮問機関「復興構想会議」(議長=五百旗頭真〈いおきべ・まこと〉防衛大学校長)が23日、首相官邸で2回目の会合を開いた。

岩手県の達増拓也、宮城県の村井嘉浩、福島県の佐藤雄平の被災3県の知事が独自の復興プランを提言した。

村井知事が多数の具体案を示し、達増知事も案を提示。

福島第一原発の被災対応が続く佐藤知事は「具体的な提案より、原子力災害が進行中だ」と、復興プランを示さず、3県の復興段階の差が鮮明になった。

村井知事は「交通インフラに堤防の機能を付与する」と主張。

沿岸部の道路や鉄道を復旧させる際、盛り土構造にして防波堤機能を併設させる案を出した。

宮城県では仙台市を含む中南部は平地だったため、津波から逃げる高台がほとんどなかった。

その中で、盛り土構造だった仙台東部道路は防波堤機能を果たし、道路の内陸側は比較的浸水しなかったことに着目したアイデアだ。

引用、以上。
今回の震災で「コンクリートから人の命へ」の間違いが明らかになり、交通インフラの堤防機能が注目されています。

宮城県の村井知事は「交通インフラに堤防の機能を付与する」と主張していますが、最も早く交通インフラを堤防代わりにするよう提言したのは大川隆法総裁先生先生が3月15日の御法話『震災復興への道』で示された以下の提言です。

「堤防については、二十メートル、あるいは、それ以上の高さの堤防をつくればよいのです。高速道路のように橋げたをつくり、高い所を走らせれば、景観はよいままなので、そのようにすればよいと思います」(『震災復興への道』第2章に掲載)

また、先日4月24日(日)、大川隆法総裁先生先生が富士見支部精舎ご巡錫で説かれた御法話「『震災復興への道』講義」で「全国一律に堤防を作ることはできないかもしれないが、地震で被害が出ると考えられる所あたりは、少し努力した方が良い。もし、堤防だけで十分でないと思うならば、その内側に高速道路を走らせればよい。
高速道路は結構な高さがある。万が一のときは橋脚と橋脚との間を遮断し、水よけができるように作っておけば良い。通行料を取ることもできるだろうし、景観も悪くならない」と提言されています。

実際、宮城県名取市では、震災直後に巨大な津波が襲い、船や車、家屋などを飲み込んだ茶色い濁流が、畑や民家を次々と巻き込みながら広がっていきましたが、土手状に高台になっている高速の手前で力を弱めました。

壊滅的被害を被った海岸側と対照的に、高速道路の陸側では通常の生活が営まれており、高速道路が堤防の役割を果たしたことは明らかです。

高速道路の橋脚の隙間部分から津波が広がっていった箇所も見られましたが、総裁先生先生が提言されているように、橋脚と橋脚との間を水門のように遮断する設備があれば、そうした被害も食い止めることも可能になります。