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2011/01/15 【自殺3万人超、13年連続前年比では3.9%減】

【自殺3万人超、13年連続前年比では3.9%減】2011/1/7  日経より

2010年の全国の自殺者数は3万1560人(速報値)で、13年連続で3万人を超えたことが7日、警察庁のまとめで分かった。

月別では前年3~5月に記録した3千人台はなく、年間で前年より1285人(3.9%)減少。9年ぶりに3万2千人は下回ったが、依然として高い水準にある。

男女別では、男性が5.5%減の2万2178人、女性が0.1%増の9382人だった。

月別でみると、年度末の3月が最多の2947人で、最少は年末の12月で2418人。

1~6月は前年同月を45~489人下回るペースが続き、上半期では1万5906人と前年同期を7.4%下回っていた。

下半期は11月に前年同月比で252人増となるなど増減を繰り返した。

都道府県別で前年より大きく減ったのは24.6%減の三重(359人)や17.3%減の青森(449人)、16.0%減の秋田(368人)など。

11府県では増加し、滋賀(356人)と香川(240人)は9%以上増えた。

東京は1.7%減の2938人で全国ワースト1、大阪は0.4%減の2031人でワースト2だった。

年間の自殺者数は統計を始めた1978年から97年まで2万~2万5千人台で推移。不況が深刻化した98年から3万人超の状態が続き、2003年が3万4427人で最悪となっている。

政府は昨年、自殺者の多い傾向にある3月を「自殺対策強化月間」と定め、うつの兆候の睡眠不足の自覚を促す街頭キャンペーンを実施するなど対策を進めている。

国立精神・神経センターの竹島正・自殺予防総合対策センター長は「13年連続で3万人を超えたのは憂慮すべきこと。啓発活動だけでなく、幼少時のトラウマや経済問題など複雑な問題を抱えるリスクの高い人たちに焦点を当てた対策が必要だ」と話している。

以上、長引く経済不況や失業率の高止まり、日本型経営システムの制度疲労などに伴って、1998年以降、各年齢で自殺率が上昇し、特に中高年の自殺率が他の年齢層と比べて高いのが日本の特徴です。

 2004年以降は50歳代が減少する反面、30歳代と70歳代という若い世代及び高齢者が増加する傾向となっています。2008年には30歳代が最大値を更新し、高齢者は60歳代が増加しています。

 こうした最近の傾向は、リストラなど改革に伴う痛みによる50歳代中心の構造から、若年の非正規雇用や高齢者の社会保障不安なども影響していると推測されます。

 自殺者を減らしていくためには、世代や動機別の実態に応じた取り組みを具体化していく必要があります。

 長期不況の克服、失業対策はもちろんですが、政府や自治体は宗教とも連携した「うつ病対策」や人間関係の絆づくり、学校におけるいじめ防止やメンタルケアなど幅広い対策を早急に行っていく必要があります。

 【参考】「いじめが重要な要因」中2自殺で調査結果 2011年1月8日 読売より

千葉県市川市立中学校2年の男子生徒が昨年11月に自殺した問題で、市教委は7日、「いじめが重要な要因と思われる」とする調査結果を明らかにした。

 ただ、遺書がないことなどから「自殺の直接的な原因は特定できない」としている。

 男子生徒は11月14日に自宅で首をつって自殺。同月1日に同校が行ったアンケート調査に「いじめられたことがある」と回答していたため、市教委が自殺後、周囲の生徒から話を聞くなどの調査をしていた。

 その結果、複数の生徒が男子生徒に、「暴言や悪口を言う」「物を隠す」「訳もなくたたく」といった行為をとっていたことを認めたという。一方、学業や部活の悩みも自殺の原因に考えられるとし、「いじめを含む複合的な原因による自殺」との見解に至った。