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2022/11/28【情報社会で大切なこととは】

 イーロン・マスク氏による買収以降、SNS大手の米「ツイッター」社は次々と改革を打ち出しています。

 今月末には、利用停止されていたアカウントを多数復活させるとのことです。
 

 買収以前のツイッターは、嘘を拡散させるなどした社会的影響力の強い政治家などのアカウントを永久的に利用停止していました。

 ツイッターのようにたくさんのユーザーを抱えるSNSは、言論の自由の一翼を担うプラットフォームですが、だからと言って、嘘や誹謗などを野放しにしていいという訳ではないことは理解できます。
 

 ただ、停止されたアカウントの内、停止までのプロセスが不透明とか、政治的な思惑が含まれているのではないか、などといった指摘が予てからありました。
 

 象徴的だったのが、当時のトランプ大統領のアカウントが停止させられた件です。

 停止の主な理由は嘘のツイートで民衆を煽ったということですが、米国の大統領の発言を接戦が伝えられる大統領選の直前に、黙らせるかのような措置に賛否の声があがりました。
 

 もちろん法律に抵触するような書き込みには適切な対応が必要ですが、プラットフォーム側が「嘘かどうかはこちらで判断しますから、皆さんは私たちが提供する情報だけを見て下さい」というのは、民主主義と言うよりは、どちらかと言うと独裁国家で行われている手法に近い感じがします。
 

 その意味で、今回のイーロン・マスク氏の対応は、「自由の国アメリカ」を取り戻しているのかもしれません。
 

 大切なのは、嘘かどうかを判断するのは、あくまでも私たちユーザーの側に委ねるということではないでしょうか。

 言い換えると、情報を取捨選択できるだけの知識を私たちが持たなければならないということです。

 そのためには、良書を読む習慣を身に着けるなどして、何歳になっても研鑽を怠らない姿勢が大切であると改めて感じます。