中国で政府による厳しすぎるコロナ政策に反対するデモが広がっています。
中国共産党政府は、言論統制などを通じ政府批判を厳しく抑え込んできたため、中国国内で反政府デモが顕在化するのは極めて異例です。
中国共産党政府は、強硬手段でデモを抑え込むと同時に、デモの背後に外国勢力がいるという情報を意図的に流し、国民がデモに参加することを躊躇するように仕向けている模様です。
中国共産党による一党独裁を正当化するため、困難な問題の責任を外国に転嫁するのは、中国共産党政府の常とう手段です。
香港でも平和的な民主化デモを弾圧する際、中国共産党は外国の干渉を訴えていたのは記憶に新しいところです。
今回のデモが収拾につながるのか今後の展開は見通せませんが、仮に政府批判が更に大きくなった場合、国民のガス抜きを図るため、中国共産党政府は外国との緊張を作り出す可能性もあります。
それが台湾有事なのか、尖閣諸島への局地的な侵攻なのか、それとも他に新たな対立を引き起こすのか分かりませんが、中国共産党政府は政権維持に必要と見れば、民主主義国家では到底考えられないような手段に打って出ることを踏まえておかなければなりません。