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2019/08/14【香港と台湾から見た中国】

 香港では、いわゆる逃亡犯条例案の完全撤回を求めるデモが収まる兆しがありません。

 ここ数日は、香港国際空港にデモ隊が侵入し、国際便の発着に大きな影響が出ており、中国共産党政府は中国軍の介入をチラつかせています。
 

 一部、過激に報じられている今回のデモの背後には、デモ隊と民衆との離反を図る中国政府の存在があるとか、あえて中国軍を出動させて中国共産党政府の残忍性を世界にアピールする狙いがあるとか、中国とデモ隊双方の思惑は一筋縄ではいかないようです。

 ただ、今回のデモの根本には、一国二制度を蔑ろにする中国共産党政府に対する反発があることは事実です。

 また、建前上は中国の一部と見なされている台湾でも、中国に完全に統合されることへの警戒感は依然高いままです。

 中国共産党政府は、香港や台湾の人々が、なぜ中国による支配を恐れているのか考えるべきでしょうか。

 その恐れとは、端的に言って、「自由・民主・信仰」の価値観がないがしろにされるからです。
 

 中国共産党政府は、香港や台湾の統一を強行に主張するよりも、まずは香港や台湾の人々が中国に加わりたいと思えるような国になるべきです。

 中国政府は、この最も基本的なことが分かっていないようですし、分かっていたとしても変えるつもりはないようです。

 だとすると、香港や台湾が、中国からの経済的な恩恵に浴したいと思うことがあったとしても、中国共産党政府による統治を真に受け入れることは永遠にできないはずです。

 この点、日本は、中国の顔色を伺っているばかりではなく、中国の民主化を促す努力を進めていくべきではないでしょうか。