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2019/06/04【天安門事件を世界記憶遺産に】

 6月4日は、中国軍が自国民を大量に虐殺した天安門事件からちょうど30年目となる日です。

 中国共産党政府は虐殺を認めていませんが、民主化を求めて亡くなった学生らの関係者だけでなく、当時の軍関係者の証言からも虐殺の事実が次々に明らかになっています。

 中国政府は、以前に天安門事件の死者数を319人と発表したこともありますが、本当は数千人から1万人程度の犠牲者があったと見られています。

 実際、イギリスで公開された外交文書によると、当時の駐中国英国大使が中国国務院委員から聞いた話として、中国軍が殺害した人数は少なくとも1万人に上るとしています(※1)。

 一方で、近年では中国政府による徹底した情報統制により、中国国内では天安門事件があったという事実が葬り去られようとしています。

 また、外交の場でも、各国政府が中国政府に対し、天安門事件への懸念を表明することは稀であり、事件を無かったことにしたい中国政府の思惑が達成されつつあるようにも見えます。

 しかし、人民を解放するはずの中国軍が、その反対に民主化を求める自国民を虐殺したという事実を隠蔽させてはなりません。

 なぜならば、中国国内で行われている人権弾圧の実態を世界中の方に知ってもらい、自由・民主・信仰の価値観を尊重し、中国の民主化を促すべきだからです。
 

 現在、「天安門大虐殺」を象徴する“タンクマン写真”をユネスコ世界記憶遺産に登録する動きがあります(※2)。

 こうした動きが広がり、中国共産党政府が自らの過ちを認め、中国の民主化が達成されることを切に願います。

 ※1:BBCニュース https://www.bbc.com/japanese/42482642
 ※2:幸福実現党【活動情報】「『天安門大虐殺』を象徴する”タンクマン写真”をユネスコ世界記憶遺産に登録するために」署名ご協力のお願いhttps://info.hr-party.jp/2019/9099/