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2019/04/13【日本の防衛にとって重要な要撃任務】

 航空自衛隊による昨年度の緊急発進回数が999回と過去2番目の多さだったとのことです。

 最も多かったのは28年度の1,168回でしたが、29年度は904回となり、一旦減少したため、日本を取り巻く状況が改善しているとの見方もありました。

 しかし、この回数の多さは、日本にとって依然として厳しい状況が続いていることを示しています。
 

 スクランブル回数が最も多かったのは、中国機を対象としたもので全体の6割以上を占めています。
 

 こうしたスクランブル回数の多さは、平時における航空自衛隊による要撃任務としての対領空侵犯措置が、如何に過密を極め、かつ日本の主権を守る上で重要であるかということを示しています。
 

 過日、青森県沖で空自の最新鋭ステルス戦闘機F-35が墜落したと断定され、パイロットが行方不明になりました。

 行方不明のパイロットの一刻も早い救助が待たれます。
 

 そのF-35は対戦闘機戦闘、つまり空中戦の訓練中だったとのことです。

 もともと対地攻撃・対艦攻撃など様々な任務をこなすことを想定しているF-35ですが、日本の空自にとっては、とりわけ航空阻止任務が重要といえます。

 墜落したF-35は日本の安全保障にとって重要な任務を遂行するための厳しい訓練をしていたことになります。

 

 ただ、F-35は、老朽化したF-15の後継としても導入される予定ですが、総合性能でF-15を明らかに凌駕しているものの、要撃任務に特化した空自のF-15に比べると、一部領域での飛行性能などが劣るとされます。

 F-15には無いF-35の対艦攻撃能力や敵地攻撃能力は抑止力の拡大という意味では重要ですが、要撃任務を遂行する上で、F-35がF-15に劣る部分があるとすれば問題です。
 

 そう考えると、F-15の後継としてF-35が適切なのか、他の機種との混成が適切なのか、F-2の後継機開発の前倒しを含め、再検討する余地があるのではないでしょうか。